『月夜のでんしんばしら』 [宮沢賢治]
方法としては、紙人形と背景画によるものが、一人で撮影するのには一番向いているようだ。『オッベルと象』『注文の多い料理店』『雪渡り』など、三次元の人形で表現するのは難しいが、この方法であれば作れそうだ。
賢治のように逝ったmajyoさん [宮沢賢治]
ブログでのお付き合いだけでしたが、それでも同じように憤り、問題意識を持ち、考えている方がいらっしゃることは大きな刺激、励みになりました。率直な、温かいコメントを頂き、心の中で会話を楽しむこともできました。改めて御礼申上げます。
SNSでは、facebookやtwitterから、ニュースでは取り上げなかったりする情報を、シェアするようにつとめています。まず、自分でできることを一つずつ実施してゆきます。
皆さんが、花を捧げていらっしゃるので、私も本日、庭の植物の写真を撮りました。
酸漿。たまたまだったのですが、花言葉は「いつわり」「ごまかし」
梅の花。「不屈の精神」「高潔」、そして白梅は「気品」
酸漿の上に梅の花を置いて、民主主義、自由、平等、博愛を取り戻しましょう!
『キノコの楽隊』(『どんぐりと山猫』より [宮沢賢治]
組曲『どんぐりと山猫』より『キノコの楽隊』
一郎がまたすこし行きますと、
一本のぶなの木のしたに、たくさんの白いきのこが、
どってこどってこどってこと、
変な楽隊をやってゐました。
「おい、きのこ、やまねこが、こゝを通らなかったかい。」
とききました。するときのこは
「やまねこなら、けさはやく、
馬車で南の方へ飛んで行きましたよ。」
とこはへました。
一郎は首をひねりました。
『どんぐりと山猫』より
YouTubeの作品にしました。urlは下記の通り。
https://www.youtube.com/watch?v=pwMOOZONQbM&feature=youtu.be
『どんぐりと山猫』序曲 [宮沢賢治]
今朝一応完成とし、MovieMakerで映像に編集。ここで使用している絵は、小学校時代に描いたもの。勿論、絵本の挿絵をそのまま参考にしている。稚拙な線や色塗りには子供らしさが見えて、それも興味深い。YouTubeに公開。
『どんぐりと山猫』については、恐らく劇音楽あるいは組曲として書くことになると思う。書きたいと思っているのは下記の通り。
1)馬車別当
2)笛吹きの瀧
3)キノコたちの行進
4)どんぐりたちの集会
5)山猫
6)その他情景描写
https://www.youtube.com/watch?v=g3M0-Zy-3vk&feature=youtu.be
私の心象スケッチ その1 [宮沢賢治]
宮沢賢治はその詩的な着想を記したものを心象スケッチと呼んだ。『春と修羅』と言う題を付けて、いろいろな内容の作品を書いている。詩的な美しい言葉並べられていたり、美しい情景が描かれていたりすることもあれば、自己嫌悪の感情をその内容を抽象的にしたまま書いたりしている。これは至って便利な方法であり、よい命名法であると思う。
そして、早速私も自分なりの心象スケッチを書いてみることにした。
心象スケッチ 2014-5-21 水曜日
眉根に皺を寄せて文庫本を読んでいる年輩女がいる
彼女は代々木上原で下車した
千代田線に乗り換えるためだった
その乾いた席に手荷物を置いたのは
今は口を開けて寝ている若い女だ
彼女は黄緑色のお洒落な傘飴を手に持ち
傾きながら傘のように居眠りしている
そう、まるで傘のような女なのだ
その隣ではクリスマスツリーと云った
全く許しがたいほどの没個性の黒いスーツを着た若い女が
黒い袋を手で押さえて
上半身を前屈して眠り込んでいる
そしてどこからか鼾が聞こえてくる
もう南新宿だ
やはり低気圧で車内が程よく暖かいと
誰だって眠たくなるものなのだ
一方、背筋を伸ばして電車の新宿到着を待つ
男達も実際いるものなのだ
ハレルヤ!
※写真の手帳は、宮沢賢治の行動を項目別に分けて作り始めた、宮沢賢治項目別年表である。例えば、同人雑誌アザリアだけで纏める。或いは、稗貫郡立稗貫農学校(県立花巻農学校)教諭時代。いつからいつどこで何をしていたのか、そしてその時期に該当する作品を調べてゆこうという考えで纏め始めた物である。
そして、この手帳こそ、Enrique様がブログ記事で書かれていた「値札などのはがし方」のコメント欄に書き込んだ、ノートについた値札のねばねばが残った時の処理方法の一例である。つまり、値札を剥がした後のべたべたしたところに、クーピーペンシルや色鉛筆で色を塗って、更に文字やら絵などを描いて目立たなくする方法。これで表面のべたつきもなくなる。
宮沢賢治『オッペルと象』より『象たちの集結』 [宮沢賢治]
今日は書き始めてから二週間以上も経ってしまっている音楽を公開致します。交響的組曲あるいは単なる舞台音楽『オッペルと象』の第四曲です。単純に四番目に書き上げたと言う意味で、物語の第四番目にくる曲ではありません。
場面は第三日曜。・・・象は一斉に立ち上がり、真っ黒になって吠え出した。「オッペルをやっつけよう。」議長の象が高く叫ぶと、
「おう、でかけよう。グララアガア、グアララアガア。」皆が一度に呼応する。
さあ、もうみんな嵐のように林の中を突き抜けて、グララアガア、グララアガア、野原の方へ飛んで行く。どいつもこいつもみんなきちがひだ。小さな木などは根こぎになり、藪やなにかもめちゃめちゃだ。グワアグワアグワアグワア、花火みたいに野原の中へ飛び出した。それから、何の、走って、走って、とうとう向こうの青くかすんだ野原のはてに、オッペル邸の黄いろな屋根を見付けると、象は一度に噴火した。(筑摩書房 現代日本文学全集 24 p347)
今日描いた絵は、その象たちが突進する場面です。使用したのは三菱4B鉛筆、ゼブラ黒ボールペン、シェーファー万年筆、水彩色鉛筆。えれあさんの撮られた上野動物園の象の写真を参考に、ウィキペディアの象の写真なども参考にし構成。
ところで、昨日本当に久しぶりにピアノの調律をしました。恥ずかしくて何年放置していたかは言えませんが、兎に角あちこち満身創痍状態のピアノでした。調律師は来て音を出して「大分狂っているね。」と言います。「一音程位下がっているね。」そう言ってから音叉を取り出してイ音440サイクルを確認すると、一全音の三分の一位狂っていました。「いやぁ、これは大変だ。生協でやると安いからと言うんで、いろんなお客さんが注文するんですよ。酷いのは大正時代のピアノの調律を頼むって人もいるの。」これには私も驚きましたが。ペダルはキーキー言うし、鍵盤はすきっ歯状態、G#ピアノ線は切れているし(最近切れて耐えられなくなったのです)、ピアノ線は錆び付いているし、アクションを取り出そうとすると湿気でひっかかるし・・・「調律する前にこんなにやることある。」と言って、彼は半ば困った顔をしながらにこにこしています。
結局、予定の時刻よりも一時間半遅れて到着したかれは、一応の調律を修了するまでに三時間掛かりました。以前、タカギクラヴィーアの高木さんにお願いしていたので、時間はこれくらい掛かるものとは思っていました。切れていたG#のピアノ線は、高音で肝心の一本を工場に発注しなければならないことが分かり、今日は一旦仮の調律をしておきましょう、と言うはなしになったのでした。
調律の結果、これはお世辞にもよいものではありませんでした。まるで、ダンパーペダルを踏んだような音になってしまい、弾きたいと言う意欲が殺がれてしまいます。妻に弾いてみてもらうと「あぁ、これは弾く気にならない、耳が変になりそう。これだったら、昨日のホンキートンク状態の方がましだった。」と言う始末です。早速、調律師の会社に私は連絡しました。まだ、彼とは話すことができていませんが、もし彼が元の音に戻せないのであれば、別の調律師にお願いすることになります。
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宮沢賢治 - 組曲『銀河鉄道の夜』より『銀河鉄道と銀河ステーション』 [宮沢賢治]
今日は、宮沢賢治の物語のために15年前に書いた曲である。シンセサイザーV50を使って、カセットに録音したもの、それをマイクで採録したものをMP3に変換すると言う作業は、前回の"The Fool on the Hill"と同じである。先日、新宿西口のヨドバシカメラ東館5階でコンデンサマイクを買おうと質問をした。結論としては、私のパソコンの設定の問題ではないか、との回答だったので今日は、あちこちそれらしきものを探してみた。しかし、結局のところマイクロフォンの音量の部分が操作できない状態になっている。理由が分からないが、パソコンはこういうことは多い。
実は今日一曲目に録音したのは『グスコー・ブドリの伝記』の第1楽章だった。が、先週アニメーション『銀河鉄道の夜』をツタヤから借りて来て見たこともあり、『銀河鉄道と銀河ステーション』の方を公開することにした。
この曲は宮沢賢治が好きな俳優と劇作家をしている男性のために書いてみたのである。彼は御多分にもれず、売れていないので何とか生活している水準である。その彼の芝居に使ってもらえればいいと思って書いたのである。彼にはこの曲のことは全く聞いてもらってもいないし、言及すらしていない。彼は劇団木馬座に来ていた小道具や大道具方アルバイトのBB君が下北沢?の「宇宙館」と言う小劇場で芝居を上演した時、主役を務めた。芝居の題名は『アウトドアライフの勧め』だったと思う。少し、イヨネスコのような不条理演劇的なこの作品のことを私はわずかに覚えている。彼のことを私は覚えているが、彼は私を認識できない筈である。BB君の芝居にも、彼の芝居にも妻が出演したことがあるので、私には一方的に近しく感じているだけであるから。
さて、この曲は宇宙を走り行く銀河鉄道の機関車と客車が進んでゆくさまと、停車する光り輝く銀河ステーションの様子を描いている。機関車は勿論、蒸気機関車で、汽笛を鳴らしながら、動輪を回転させながら勢いよく走り抜けてゆく。
やがて、銀河ステーションに到着する。その駅舎は眩しく輝いている。天上に抜けてゆく銀河の風が、爽やかに吹いている。過去と現在と未来とが一体化した空間が銀河なのかもしれない。
そして、銀河鉄道の列車は出発する。次の停車駅に向かって。
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