私の心象スケッチ その1 [宮沢賢治]
宮沢賢治はその詩的な着想を記したものを心象スケッチと呼んだ。『春と修羅』と言う題を付けて、いろいろな内容の作品を書いている。詩的な美しい言葉並べられていたり、美しい情景が描かれていたりすることもあれば、自己嫌悪の感情をその内容を抽象的にしたまま書いたりしている。これは至って便利な方法であり、よい命名法であると思う。
そして、早速私も自分なりの心象スケッチを書いてみることにした。
心象スケッチ 2014-5-21 水曜日
眉根に皺を寄せて文庫本を読んでいる年輩女がいる
彼女は代々木上原で下車した
千代田線に乗り換えるためだった
その乾いた席に手荷物を置いたのは
今は口を開けて寝ている若い女だ
彼女は黄緑色のお洒落な傘飴を手に持ち
傾きながら傘のように居眠りしている
そう、まるで傘のような女なのだ
その隣ではクリスマスツリーと云った
全く許しがたいほどの没個性の黒いスーツを着た若い女が
黒い袋を手で押さえて
上半身を前屈して眠り込んでいる
そしてどこからか鼾が聞こえてくる
もう南新宿だ
やはり低気圧で車内が程よく暖かいと
誰だって眠たくなるものなのだ
一方、背筋を伸ばして電車の新宿到着を待つ
男達も実際いるものなのだ
ハレルヤ!
※写真の手帳は、宮沢賢治の行動を項目別に分けて作り始めた、宮沢賢治項目別年表である。例えば、同人雑誌アザリアだけで纏める。或いは、稗貫郡立稗貫農学校(県立花巻農学校)教諭時代。いつからいつどこで何をしていたのか、そしてその時期に該当する作品を調べてゆこうという考えで纏め始めた物である。
そして、この手帳こそ、Enrique様がブログ記事で書かれていた「値札などのはがし方」のコメント欄に書き込んだ、ノートについた値札のねばねばが残った時の処理方法の一例である。つまり、値札を剥がした後のべたべたしたところに、クーピーペンシルや色鉛筆で色を塗って、更に文字やら絵などを描いて目立たなくする方法。これで表面のべたつきもなくなる。
アヨアンさんの対処法には,災い転じて福と成すソフトパワーを感じます。敵を殲滅するよりも折り合いをつけて共存したほうが自軍のダメージも少ないということですね。
達人の 災い転じて一挙両得
by Enrique (2014-06-08 06:50)
値札のねばねばが残った時の処理方法の一例、大変参考になりました。
有難うございます。
by 青い鳥 (2014-06-08 13:24)
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皆様nice有難うございます。
by アヨアン・イゴカー (2014-06-15 12:07)
Enrique様
H2ロケットの打ち上げが失敗の連続だった時期がありますが、あの時失敗学と言う学問を作った先生がいました。失敗には成功の大切な鍵が潜んでいると言うことが分かります。
私の場合にはそんな大それたことは考えてもおりませんが、諦めないでやり続けるとどこかの到達点に達することができる、と言うことが経験的にわかるようになってきました。絵では特にそれを強く感じています。(女房殿に言わせれば「恐ろしく能天気」「超ポジティブ」なのかもしれませんが。)
青い鳥様
この手帳、今、表紙は実際につるつるです。
ななつ星in Kyushuの列車、それにしても何と豪華なこと。日常とは別世界ですね。
by アヨアン・イゴカー (2014-06-15 12:22)