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映像詩『引越し』 [youtube]


 台本を書き直し、絵コンテを描いておいた『引越し』を今日完成させた。練習用に先月二十六日に絵コンテを多用したものを作成し、従姉妹と姉に事前に見てもらう。姉は、フィクションでもあるので、問題はないということなので、今回公開することにした。決定版については、絵コンテを使用していた部分の全部を描き直し、いくつかはより細部まで描いた。この作品は、映像化しようと思った時に、まず曲ができた。自分はこういうことが多いようだ。シナリオと並行して、曲を書く、或いは曲が先行する。絵はシナリオを書いて読んでいると、どの場面を描くかが決まる。
 尚、学生時代の雰囲気を再現するために、当時スケッチ帖に描いたラファエロの聖母のボールペン画を冒頭に使っている。無駄な線が多いが、これ以外に相応しいものが見つからなかった。
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またまた中止そして再開 [日記・雑感]

 映像作品『引越し』については、絵コンテを仕上げ、大部分を絵コンテの絵をそのまま使用し、大雑把に全体を作る。6分25秒の作品だ。完成するためには、背景画をあと数枚か描き上げなければならないので、一旦保留にした。
 更に、音楽、朗読、挿絵、多少の動画、などで作品を作ってゆこうと考えている。実写版を作るには、制限が多すぎるためこのような妥協をしているのである。すべて自分一人でできるものでなければ、制作が進行しないのである。今の私にとって、他者には依存しないこと、これが何より大切だ。
 『ペン画物語』という伝記的作品に基づく映像作品は、これもご破算になった。自分が描きたいものがシュルレアリスム風の内容なのであるが、事実はそうではない。となると、全くの虚構として、ペン画物語の主人公とは全く別の人間として作りださなければならない。
DSC01325.JPG 絵は、『パリの屋根裏の憂鬱』という作品の中に登場する野良猫。
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映像作品『引越し』を全面的に見直す [随想]

 もう三年以上前に、自分の日記に書かれていた一つの出来事を、シナリオに書いた。それは、しかしながら思ったように書き上げられなかった。シナリオの基本として書かれている起承転結や、意外性、面白い展開なども意識したことが原因かもしれない。シナリオの勉強をしている知人にも読んでもらったが、かなり厳しく細部まで不備を指摘された。端的に言えば酷評された。
 彼の指摘に従って、何度も書き直してみた。しかし、少しも納得できない。考えて見ると、私自身はこの日記の内容の詩的な部分に面白みを感じているのだが、原文を知らない彼はその部分は全く分からないから、あくまでも面白いシナリオはどう書くべきかにこだわることになる。ここ数年、時々シナリオに手をいれたりしていたが、満足できなかった。
 今回、原点に戻ることにした。役柄を当てて演ずるシナリオとしてではなく、朗読劇にし、詩的な部分を背景画、紙人形(時にはペープサートも使用?)で表現し、「映像詩」とすることにした。そう思ったら、さっそく、台本をそれ用に書き直すことができた。今日、絵コンテも描き始めた。
DSCN4620.JPG

 この絵は、文章には関係のない、思考中の手遊び。
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散歩のことなど [随想]

 最近、体調が少しずつ良くなってきている家内と、時間がある時には近所に散歩に出るのが習慣になっている。これは身体的にも精神的にも好い。尾根の遊歩道から遠くに見える山々。富士山、大山、丹沢山。方角からすると金時山、箱根山などかもしれない山。天気によって光が変化する。雲も、毎日、あるいは目の前で、大きく変化したり流れて行ったりする。多くの雲がでると、周囲の山々はさながら海に浮いた半島のように見え、自分たちが広い海沿いの丘に立って眺めているような錯覚にとらわれる。
 家内は、スマートフォンを持参して来て、必ず写真を何枚も撮る。時には、目まぐるしく変化する雑木林の光を記憶するために動画も撮る。
 三月には鶯の声がよく聞こえたが、その後ガビチョウの声が目立つようになった。最近は、ホトトギスが鳴いている。
 立てた計画は、予定通りには進まない。時々、あちこちに手を広げる。そんな日々。
 添付の絵は無題。
DSCN4619.JPG

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祖父の伝記を書く

 今年一月末から書き始めた父方の祖父の伝記を書き終えたのは昨夜。40字×20行設定で、140ページになった。資料を亡父から資料を預かったのは、十年以上前。今回意を決して書き上げた。
 新聞記事、書物、書簡、その他書類、参考図書など、引用する材料はそれなりに豊富にあったので、引用も意外に多くなった。自分の偏見や憶測でかくよりも、事実を並べた方が伝記としては価値があると思ったからだ。
 今回、伝記として書いてみて、初めて祖父の全体像が一応理解できたのだが、考えてみれば両親、兄弟、妻のことでもこれまでの人生のいろいろな出来事について知らないことが多く、知ろうとしてこなかったことに気づいた。
 尤も、兄弟の中でも、こういうことに興味や意欲があるのは、自分だけなのだが。
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気分転換 [日記・雑感]

相変わらず、停滞状態。新しい短編映像作品は、シナリオは書いたものの、絵コンテは一ページのみ。その理由は、行ったことのない場所の絵を、YouTubeなどで探しながら、ロケハンするように選んで、描いてゆくからだ。自分が体験したことのない場所、空間、雰囲気を描くのは、実際、非常に難しい。
祖父について書いている文章も、クライマックスまで書いてしまってからは、少し目標が見えてこずに、人生の半分ほどで足踏みしてしまっている。

気分転換のために、漬物か何かが入っていた木製の容器の蓋を使って看板を作る。絵を描いたのは昨日で、今日、ニスを塗った。我が家には、みみずくのメイドさんがいることになっているので、そのメイドさんである。DSCN4618.JPG
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あれこれ進行中 [日記・雑感]

 『月夜のでんしんばしら』は、録音も途中のまま。制作方針は大体決まったけれど、一定のまとまった時間が必要になるので、一旦保留。
 現在、ある文章をまとめているのだが、資料をみながら、調べながらであるため、時間がかかる。
 別の短編映像作品も一つ絵コンテまでで止まっているが、こちらではなく5分から10分程度の別の物を作ろうと昨日シナリオを書き上げる。こちらは絵コンテを描くために、行ったことのない形式を描くために、YouTubeの案内動画を見たりして、場面を探している。
 久々に手遊びの絵を描いた。DSCN4616.JPG
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有島武郎の色紙 - 解読のお願い [日記・雑感]

有島武郎の色紙で、心中の二か月ほど前に書かれています。
内容を確認したいのですが、一部文字が読めません。読める方、ご教示ください。
宜しくお願いします。

DSC01211.JPG

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『月夜のでんしんばしら』制作中 [日記・雑感]

 人形を三次元にするのか二次元にするのか、迷いながら、やはり両方を使うのが一番良いのかもしれないと思う。声の録音は四割ほど終わっているものの、こちらも中断したままだ。
 行進するでんしんばしらの試作品は、胴体と可動式の脚だけ、一つ作ってみた。材料は枯れた麒麟草の茎。先日散歩がてら近所の道路脇に生えているものを取ってきた。その胴体を綱渡りの綱のように横に張った紐から吊り下げ、平行移動させて左右の脚を引っ張って歩かせてみるが、胴体が後方に取り残されてしまう。頭部に仮に取り付けているクリップとナイロン紐との摩擦が大きすぎるのだ。滑らかに平行移動させるには、吊り下げているクリップの部分に滑車が必要であることが分かった。しかし、我が家にはこんなに小さな滑車はないので、この案は諦める。DSCN4613.JPG
 発想の転換のために、別の部位をつくることにした。脚以外の部分。思い付きで、試行錯誤しながら作るので、作業をしながら「次回作る時には、この部分はこういう手順にしよう、あそこはああしておいた方が強度が高くなる」などと反省ばかりすることになる。それでも少しでも出来上がればカメラテストが出来るので、それなりに前進だ。
DSCN4614.JPG

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絵コンテー『月夜のでんしんばしら』 [日記・雑感]

 月夜とでんしんばしら1DSCN4597.jpg宮沢賢治作品に基づく映像作品は、足踏み状態が続いている。『オッベルと象』の絵コンテよりも先に『月夜のでんしんばしら』を仕上げる。こちらの作品の方が、『注文の多い料理店』や『オッベルと象』よりも簡単に作れるのではないかと、安易に考えたからだった。しかし、いざ、絵を描いてみると、この作品も頭を悩まさせられる。
 月夜のでんしんばしら2DSCN4598.jpg30年以上も前になるが、高井鷗さんが作・演出(・出演?)上演した芝居を観に行ったことがある。芝居の題名は忘れてしまったけれど、宮沢賢治が好きな高井さんは、この芝居の中に『月夜のでんしんばしら』の一場面を作った。俳優がエポレットのついた電信柱になって出てきたのが、絵画的で強く印象にのこっている。あれを、少し再現すればよいだろう、と思って絵を描いてみると、解決すべき問題が山積している。
 曲は三曲短時間で書いたのだが、肝心の組み合わせる映像が全く進まない。紙粘土の人形では演技の幅が大いに制限を受けてしまう。もう少々あれこれ考えることになりそうだ。
 月夜のでんしんばしらDSCN4599.jpg絵コンテを描いていて、改めて物語のなかの電機総長の台詞を読むと、明治時代や大正時代のちょっとした面白い話が書かれていたことに気づく。電気にまつわる、いくつかのエピソードがあり、イギリスや日本で笑い話のような実話があったようだ。
 『オッベルと象』の絵コンテはやっと今日描き上げた。
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