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『猫の事務所』完成版 [youtube]



 昨日、完成。今回は撮り直しが多かった。カメラを回しながら人形を操作するために、演技に熱が入るとつい手がフレーム内に写り込んでしまい、編集をしていて気付くことになる。他にも背景の後ろが見切れていたり。2本作ってみて、大分注意すべき点が分かってきた。
 今回はトイレットペーパーの芯の有効利用も一つの試みだった。前回の『どんぐりと山猫』では、蒲鉾の板の上に作った紙粘土の人形を、蒲鉾の板の土台を持って演技させればよかったので、膝から上くらいのMedium Full Shotが可能で、被写体の大きさによりおおくの変化をつけることができた。一方、今回の人形は足を付けておらず、下の部分を握って動かした。そのため人形全体の大きさに変化が余りつけられなかった。猫達は皆、首も前後に動き、腕も針金の骨が入っているのでより感情表現はし易くなった。
 前作は舞台で上演される芝居を撮影したような手法。今回は舞台セットを作製し、その中で演技する所を撮影したので、より映画的になった。狭い学習机の上にセットを置いて撮影したので、それほど大変ではなかったが、これが実写版の場合には、撮影再開、撮り直しの際など、小道具の①、俳優の服装、仕草、照明その他多くを記録係が記録しておかなければならない。

 次の作品は『オッベルと象』の予定。先日26日に台本を書き上げたが、頭の中でまとまっていたものが、文章化することで、映像にし辛い所などが分かってきて悩み始める。もしかすると、別の作品『注文の多い料理店』 、『雪渡り』が先になるかもしれない。
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『猫の事務所』制作中 その2 [日記・雑感]

 なかなか進めることのできなかった『猫の事務所』も撮影半ばまで到達。衣裳を縫ったり、必要になった小道具を作製したり、動きをより自然に見せるための装置や撮影方法を模索したり。映像作品は、作るたびに必ず新たな発見がある。苦労した分だけ、次回作以降にその経験、知識が活きることになる。
DSCN4576.JPG 今日の写真は、石川啄木宜しく前足を握り締めるかま猫の足。どのように動かすか色々迷っていた。第一案は軍手に肉球をつけて、猫らしく丸めてにぎにぎさせる。が、人間の手が中に入っていることが分かってしまうので、どうしようと保留。第二案は、ダンボールで作った土台に柔らかい布で覆って、動かす。しかし、どうやって動かすかは要検討状態。そして、最終的には、最初に作っておいたダンボール製のものになった。ダンボールに発泡スチロールの肉球を貼り、更に紙粘土を盛り付け立体感を出す。手を動かす装置は、割り箸で作った梃子。
DSCN4581.JPG 二枚目の写真は、自分の生まれを嘆くが、仲間のために頑張ろうと決意するかま猫。DSCN4578.JPG
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