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私の心象スケッチ その10 2014-06-04 [詩・散文詩]

 今日は、先週土曜の出勤の振り替え休日だった。折角の休みではあったが、優柔不断な気圧のせいで、少しも気の休まることはなかった。あれこれと計画していたことも、無気力の壁に阻まれ、期待した成果を上げることができなかった。私は宮沢賢治を読み返し始めてから、心象スケッチと言う詩の書き方が、自分にとても相応しいことに気付いた。そして、今年2014年の5月21日から連続して、或いは間を置いて心象スケッチを書いている。既に19書いている。今後も書き続けることになるだろう。それを心象スケッチとして纏めるのが今日の計画の一つだったのだが、2つほど入力しているうちに気が向かなくなり中断してしまった。理由は、途中まで書いた心象スケッチを、入力しながら仕上げてゆく際に、いつのまにか自分の感性に合わない方向に文章が進んでしまうからであった。そんな時は筆を置いて、気に入らないところを思い切って削除してしまうのがよいのだ。絵の場合に、別の色を塗り始めたり、線を追加したり、上から別の濃い色を塗ってしまうのと同じである。
 そして、今日のもう一つの計画は仕上げることのできていない一枚の女性の絵を完成に近づけることであった。しかしながら、やはり、こちらもまるで筆を手にすることができない。この絵は水彩絵具を塗ったため凸凹になっていたのだが、その画用紙にアイロンを当てるくらいが精々の前向きな行動となった。
20140701tuesday.JPG それとは別に、朝、B5判のスケッチ帳に一枚の絵を描き始めた。絵の設計図のようなもので、この4倍くらいの大きさでより手細かく線をいれて描き上げるつもりである。それが左の絵である。特に題名はつけていない。鍋や水差しなどが歩いたり飛んだりしている絵である。これは私の焦りを一部反映していると言えないこともない。閣議決定に対する私の焦燥感が現れているかもしれない。
 この絵とは全く関係ない心象スケッチ2014-06-04は次のような詩である。

心象スケッチ 2014-06-04 水曜日 その10

青い空からインド人が降ってきた
実のところ白雲の後ろに隠れていたらしかった
しかし、俺はそんなことには興味がない
彼は中指に指輪を付けているから
立派な紳士さ
ところで、反対に上空に立ち上る奴もいるのさ
陽炎のように揺らいでいる奴も
このご時勢どんなことがあっても驚くのは損だ
憲法は解釈して使うものにして
準拠すべき
尊重すべき規範にあらず、と云へり

<船内放送>:
これから先、私共の乗っている船は
転覆したり、回転したり、座礁したりしますが
気になさらないでください。
それも愛嬌ですから。
あぁ、第一、全体、それはあなたの錯覚ですから。

* * * * * * * * * * * *

転寝をしていたら桑港に着いていた
ここはアメリカ大陸


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コメント 5

sig

こんにちは。
まるでアニメーションの一コマを見るようです。どんな動きをするのでしょうか。ぜひ動かしてほしいものです。
by sig (2014-07-02 15:38) 

Enrique

「感性の合わない方向に進む際、ばっさり削除」
これは痛感します。「もったいない」からと残すと延々堂々めぐり結局仕上がらないことになります。
邪魔だからとブレーキ破壊した国の行く末が。。。船でしたら錨でしょうか。

by Enrique (2014-07-04 08:19) 

mimimomo

こんにちは^^
 わたくしにはとても楽しい絵に見えます。
sigさんの仰るように^^
by mimimomo (2014-07-05 13:32) 

アヨアン・イゴカー

makimaki様、シラネアオイ様、りんこう様、かずのこ様、ビタースイート様、gigipapa様、kinkin様、般若坊様、yohtambo様、ぼんぼちぼちぼち様、sig様、めもてる様、夢の狩人様、アリスとテレス様、ChinchikoPapa様、doudesyo様、青い鳥様youzi様、海を渡る様、kohtyan様、kurakichi様mときどき様、Enrique様、fujiki様、シルフ様、suzuran6様、carotte様、mimimomo様、miffy様、せとっこ様、えれあ様、Ujiki.oO様
皆様nice有難うございます。
by アヨアン・イゴカー (2014-07-06 22:10) 

アヨアン・イゴカー

sig様
仰るようにアニメーションとして動かすことができたら面白いかもしれません。
玩具箱を飛び出して来た玩具のように。

Enrique様
気に食わない、感性にあわないままにしていると、負の堂々巡りに陥ってしまいます。
ブレーキのない自転車、自動車は恐いですね。自転車も作られたばかりの頃は足で蹴って前進していたと思いますが、あれにはブレーキはありませんでした。平地での速度も大したことはありませんでした。坂道はスピードがでて危険だったでしょうが。
最近の自転車はスピードが出ますから、ブレーキがなくては危険な乗り物であるばかりか、周りの人々にとっての脅威でもあります。右側通行する危険な素人運転手が増えて危険です。

mimimomo様
絵そのものとしては楽しい絵かもしれません。
私自身の心が、何かをしなくてはならないと言う脅迫観念があり、不安定な状態にあったのです。
by アヨアン・イゴカー (2014-07-06 22:21) 

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