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『瀬戸内海賊物語』を見に行く [日記・雑感]

 昨日の土曜日(5/31)は、知人も14:00の上映を見に来てくれるというので、急遽新宿ピカデリーへ『瀬戸内海賊物語』を見に行くことにした。駅前の歯科医院での治療が済むと、そのまま新宿へ向かった。
 紀伊國屋adhocの並びなので、場所は分かりやすい。新宿ピカデリーには行ったことがなかったので、中に入って座席指定を受けるまでに、こんなに待たなくてはならないことを知り驚く。シネマコンプレックスなので、色々な映画があちこちの会場で上映されている。そのいくつもの映画の整理券を2階の受け付けて行う訳だから、長蛇の列ができて当然なのだった。しかも、土曜日の昼。デート日である。男女のペアも多い。列に並ぶのが大嫌いな性格上、昨日のように15分以上も何かを列に並んで待ったのは、久々である。恐らく小学校の時定期券を買うので待たされて以来か。(少々誇張?)
 ちなみに、見終わった後、皆で高野のフルーツパーラーへ行ったのだったが、その時も40分列を作って待たされることになった。一人では絶対にありえないことだが、知人と一緒なので、これも一つの経験として我慢することにした。立って待ちながらも、あれこれ映画の感想なども聞くことができたのでこれはよい時間だった。
20140531 samurai pirates.JPG 映画は、監督・脚本・原案が大森研一監督である。柴田杏花、伊澤柾樹、葵わかな、大前喬一と言う4人の子役、内藤剛志、石田えり、小泉孝太郎、早織、竹内寿・馬渕英俚可・池下重大、伊藤玻羅馬 箱木宏美・語り:山寺宏一、六平直政、阿藤快、石倉三郎(友情出演)、西岡徳馬(特別出演)・中村玉緒。音楽:中橋孝晃 あらじん。
 栗の里の女房殿も出演しているので何人もの知合いに薦めたのだった。だからこそ映画を早めに見ておかなければならないとも考えていたのだった。
 そして見終わって推薦する価値が充分にありと感じた。村上水軍の血筋の少女たちが活躍する物語であるが、大人たちも滑稽に、面白く描かれていて、大人も楽しめる内容になっていた。尤も、客席は殆ど大人ばかりであり、もっと子供達にも見て欲しい。知人の愛媛県人は、中村玉緒の方言アクセントは、現地人の批判を超越する玉緒節になっていて、大した物だと言っていた。一定の性格を期待される女優となると、喋り方も演技も、そのまま通用してしまうところが凄いと思う。反面、役作りのために、撮影開始前、小豆島などを巡ったりして下準備をした我が女房殿の職人根性にも頭が下がる。阿藤快氏にとてもリアルな演技だと言われたり、『ハリーポッター』の編集者の方から現地の人かと思ったと言われたそうである。小母ちゃんが凄い形相出睨む演技もなかなか迫力があった。
 音楽は中橋孝晃 あらじんであるが、笛で演奏される旋律で作られた曲がこの映画によく合っていて感動的であった。 尚、この映画は2013年12月にハリウッドで行われたLA EigaFestに招待され、先行上映されている。英語の題名はSamurai Piratesであり、如何にも海外で受けそうな命名だと感心する。(題名の与える印象と内容が異なると思われる。)オリバー・ストーン監督も訪れ、見た後に監督に話しかけ、好かったと言ったそうである。大森監督は、二人で記念写真も撮っている。 
 新宿ピカデリー、MOVIX亀有、MOVIX三郷、横浜ブルク13にて、6月13日まで上映中。柴田杏花さんが、本当に心の籠もった演技をしているので、ご興味のある方はご覧下さい。

追伸:本日6/1の14:00からの部は、上映40分前に既に満席になっていたそうだ。素晴らしい。


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コメント 13

mimimomo

こんにちは^^
面白そうですが、千葉ではやってない(><;
6月13日までというのもちょっとわたくしには厳しいかも。
by mimimomo (2014-06-01 15:40) 

唐糸

奥様、小豆島に行かれたのですね!

『瀬戸内海賊物語』、見てみたいデス♪


by 唐糸 (2014-06-01 19:07) 

Mitch

ご訪問とnice!、ありがとうございます。
新宿ピカデリーは、NET予約(決済も)が便利です。
by Mitch (2014-06-01 22:55) 

sig

こんばんは。
予告編を見ました。とても面白そう。楽しみにしております。
by sig (2014-06-01 23:44) 

Enrique

映画に不案内で知りませんでしたが,これは大変面白そうな作品です。Samurai Piratesはハリウッド好みというか,アメリカで喜ばれそうな直截明確なネーミングです。現地の人に同化している女房様にも注目です。
by Enrique (2014-06-02 07:26) 

lamer

日本の海賊の話は新聞小説でも最近は「村上海賊の娘」上・下巻でも
読みました。
「瀬戸内海賊物語」も気になっていました。
見たいと思っています。
by lamer (2014-06-02 11:30) 

Kanna

こちらの映画にアヨアンさんの奥様も出演されていらっしゃるのですか!
とても興味深いです、もうDVD化(レンタル)はされていらっしゃるのでしょうか?
混み合った列に並ぶのって本当に嫌なものですよね…!
どうしてもという場合なら仕方ないですが、それ以外の場合だったら私も絶対に並びません(笑)
by Kanna (2014-06-03 15:50) 

今造ROWINGTEAM

会社が協賛しているので観賞チケットをいただきました。
奥様が出演されてるのですか!!
チェックしますね!!((´ω`*))

ねね
by 今造ROWINGTEAM (2014-06-06 09:12) 

kara_oguri

はじめまして。
ブログを拝見させていただき、素敵な絵の数々に心が和む思いがしました。
茂田井 武のスケッチを彷彿とさせますね。

ところで、古いお話で誠に恐縮なんですが
http://ichiroh-yoshioy.blog.so-net.ne.jp/2011-08-14」の記事
について質問があるのですがご教示願えませんでしょうか?

1)記事に書かれておられる「新大衆」昭和14年2月号は巻号で云えば、第二巻第二号で正しいのでしょうか?

2)昭和14年1月号に関する情報をお持ちであれば教えていただけないでしょうか。

唐突に質問する事に対し、不躾極まりなく思いますが、何卒ご容赦していただければ幸甚です。

以上よろしくお願いします。
by kara_oguri (2014-06-07 15:18) 

アヨアン・イゴカー

kara_oguri様

もう一つのブログ、まめに更新していないものですから、ご質問があることに気付かず、失礼致しました。尚、同じ内容をあちらにも書き込みました。

さて、「新大衆」昭和14年2月号についてですが、祖父が自分について書かれた記事を切り抜いてスクラップ帳に貼り付けたものにすぎません。そのため、残念ながら何もお答えできるようなものは持ち合わせておりません。
雑誌の続きの記事の題は『夜のシンガポール』青野敏夫となっており、
以下のように書かれています。

軍備でいそがしい

赤道直下の一漁村が、僅かに三十年の間に三十万の人口へ躍進したシンガポール(以下次のページですが、糊で貼り付けられていて読めません。)

このいくつかの記事の括りは、「世界の光なき街々をゆく」となっています。

お役には立たなかったと思いますが、以上ご回答申上げます。

by アヨアン・イゴカー (2014-06-07 19:08)

by アヨアン・イゴカー (2014-06-07 19:10) 

kara_oguri

アヨアン・イゴカー様

早々にご回答頂き有難うございました。
感謝いたします。
by kara_oguri (2014-06-07 22:31) 

アヨアン・イゴカー

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by アヨアン・イゴカー (2014-06-08 09:38) 

アヨアン・イゴカー

mimimomo様
残念ながら関東では4会場でしか上映しておりません。
茨城県の知人にも話をしたところ興味を持ってもらったのですが、やはり来られないとのことでした。(当然ですね。)

唐糸様
小豆島行って、現地の方と知合いになったりして、よい準備ができたようでした。親子連れで観に来てくれた知人がいますが、小学6年生と3年生のお子さん達も楽しんでいたそうです。

Mitch様
コメント有難うございます。仰る通りで、そうしないと並んでいた挙句座席指定を取れないこともあることが分かりました。

sig様
お越しいただき、またブログにてご紹介頂きまして、本当に有難うございます。家内も大変喜んでおりました。今後とも宜しくお願いします。

Enrique様
この英語の題名は、映画の中味とは必ずしも一致していませんが、見事な題名だと思います。アメリカ人にはこの題名はすんなり入ってくる上、geisha, fujiyama級に衝撃があると思います。観た人が題名に違和感を覚えたかどうかは分かりません。

lamer様
『村上海賊の娘』は題名のみしか知りませんが、この映画は大分異なると思います。
大学生の頃『山賊の娘』(平安時代或いは室町時代までのいつかの時代)と言う小説を書こうと考えていました。粗筋は決めましたら、時代考証をしなければと考えているうちに、そのままになってしまいました。

Kanna様
DVDはどうなのでしょう?出るとしてもこれからではないでしょうか。
批評家でもなんでもないのに、映画そのものを楽しむと言うよりは、どうやってシナリオを書いたのか、どういう場面を撮るか、アングルは、どの場面がスタジオ撮影なのか、誰の演技が自然か、衣裳や小道具に場面との矛盾はないか、などなど余計な邪念を持って観ておりました。と言うより、観ているとそういうところが気になってくるのです。(笑)

今造ROWINGTEAM様
ロケの時は今治国際ホテルにも泊まっていました。
今治造船さんと言うと、随分前になりますが、私が海運ブローカーとして働いている頃、業界紙等でしばしばお名前を目にしていました。堅実な造船会社と言う印象でした。四国の船主さんたちが新造船のPCCやバルクキャリアーなどを作る際に発注されていたと思います。
by アヨアン・イゴカー (2014-06-08 12:17) 

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