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Art Brut風 [絵画]

 9/15の土曜日に見に行ったArt Brut(outsider art)風の絵を描いてみた。自分の中で、あの手法を再構成して、しかしながら、そこには自分なりの拘りも維持しながら描いてみた。兎に角、二次元の平面を線で区画し、その一つずつ全てに隣同士同じ色にならないように塗ってみる。一度色鉛筆で塗った後に、水彩絵具で色を落とし、更に赤のボールペン、SAKURAボールサインというペンの何色かを使って塗りこむ。そして再び黒の色鉛筆。
 2012-9-17.JPG自分の中の拘りとは、やはり立体的な要素は堅持すること、写実ではないので紋様、柄になるように金色も使ってみること。題名はないが、『クラムボンが笑ったよ』でもよいかもしれない。透明な水と、川底の石、川面に作られる紋様、なども思い出しながら線を引いた。猿かに合戦の蟹も思い出していたのは事実だが。題名には一応の必然性があることもあるが、絶対的な必然性はない。森羅万象の名前など、そも人間が勝手に付けているだけであるし、概念にしても、人間の経験、知識を前提にして多くの者の賛同を得られるようにしているだけにすぎず、より高度な発想、視点があればそれに従うだけである。だらか、『運動会、赤勝つように、白勝つように』でもよいかもしれない。


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コメント 9

SILENT

outsider artは昔から興味がありますね。
絵画や詩の原点でもあるようですね。
中学の授業で美術の担任教師が、アンリ・ルッソーという日曜画家は、一枚一枚葉っぱの寸法を測って描き、木も石もサイズを測って描いたという一言で、この画家が好きになりました。版画の世界は偶然性にゆだねる領域が広く、銅版画などの腐食させる細い髪の毛のような線には、未知の世界を感じました。ドライポイントも銅版にバールと呼ばれる、削り上げた土手のような世界は独特の刷り上がりを見せ、クレーの版画の初期作品を連想させてくれますね。蟹の泡や、水のゆらめきすてきな世界ですね。
by SILENT (2012-09-17 19:20) 

mimimomo

こんばんは^^
楽しい絵ですね。海の中で蟹さんが泳いでるようなものを想像しました。
ぷくぷく泡出しながら・・・
by mimimomo (2012-09-17 19:39) 

youzi

こんばんは♪ いつもありがとうございます。
色使いがとてもいいですね。
私は絵も下手ですが、色を塗るのが更に下手なので、
上手に色を塗る方法が知りたいです。
by youzi (2012-09-18 19:43) 

Enrique

見た印象をすぐに活かせるのは,とうに基礎力が備わっておられるからできる事なんでしょうね。のみならず,事例をものの考え方にまで敷衍してご自分の作品にも生かしておられる様です。
さらに上品で洗練された作品に仕上がっているように思います。
by Enrique (2012-09-19 09:04) 

yuyaさん

カーニバルのような華やかな印象を受けました。
by yuyaさん (2012-09-21 17:28) 

Kanna

2次元平面の作品なのに、なぜか立体に見えるのが不思議ですね。
特に甲羅部分や小さなポツポツとした丸い部分が浮き上がってみえます。
何か貼り付けてあるのかな?と思いましたが、そうではないのですよね?
色々なモチーフがあるはずなのに、なぜカニなの?と、感じさせるような不可解な面白さ、私は好きです(笑)
by Kanna (2012-09-22 14:12) 

にすけん

 隣同士を違う色で塗るというルール、自分の制御を離れるために面白い作用を働きかけているように見えます。
 何度もやっていると、想定外のとんでもない絵ができあがったりしそうですね。いつかちょっとやってみるかな。
by にすけん (2012-09-22 22:13) 

アヨアン・イゴカー

砂漠のラクダ様、404様、シラネアオイ様、kohtyan様、suzuran6様、アリスとテレス様、お水番様、krause様、般若坊様、takechan様、えれあ様、SILENT様、mimimomo様、schnitzer様、gigipapa様、kurakichi様、ビタースイート様、flutist様、orange-beco様、くらま様、niki様、quattro様、toraneko-tora様、carotte様、めもてる様、dentoukokesi様、youzi様、ぼんぼちぼちぼち様、青い鳥様、ChinchikoPapa様、glennmie様、Enrique様、はくちゃん様、マチャ様、めぎ様、☆はな様、りんこう様、tamanossiomo様、yoku様、RISUCO様、galapagos様、Rita様、optimist様、siroyagi2様、水郷楽人様、yam様、sig様、emiru様、kinkin様、にすけん様、Mineosaurus様
皆様nice有難うございます。
by アヨアン・イゴカー (2012-09-23 15:36) 

アヨアン・イゴカー

SILENT様
素朴派の絵画、面白いですね。ロシアのアバンギャルド展にも同様の作品がありました。尤も、私はルソーの場合、好きな作品と嫌いな作品(余りにデッサンが拙いものは)とがあります。
落ち着いたら、ドライポイントはやってみたいと思います。

mimimomo様
有難うございます。割と無念無想で描きました。

youzi様
色塗りは難しいです。在り来たりでない配色にするのは、とても難しいと思います。恐らく、見知らぬ鉱物や森の奥や深海に、素晴らしい配色が眠っていると思います。自ら想像して作り出すのは・・・やはり難しそうです。

Enrique様
今日、妻にこの絵を見せたところ、「まぁ、面白いけど、なんだか平面的。」と言われたので、三次元に挑まず、敢て二次元的に平面を分割しているのだ、と説明しました。そうしたら「その説明通りの絵なので納得。」と言われ、こちらが納得できなくなりました。説明しなければ理解されないものの空しさ。

yuya様
カーニバル、嬉しい表現です。

Kanna様
モチーフの蟹については、東京モード学園のコクーンタワーで行われた「河口洋一郎&さかもと未明トークセッション」での河口先生の蟹ロボットが頭に残っていたのかも知れない、とふと思い出しました。
蟹だけ立体的に見えるのは、蟹だけに陰影をつけているからです。そして、金色の絵具で、ポツポツした紋様を付けました。貼り付けてあるわけではないのですが、ちょっと分厚くなっているため、この部分も自然に陰影がついていると思います。

にすけん様
一定のルールを作って塗ってみるのは、色合いに拘りのある自分を打破するために、悪くないと思います。きっと想定外の作品が出来上がるでしょう。
by アヨアン・イゴカー (2012-09-23 15:55) 

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