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宮沢賢治作品 『ヨダカの星』 [youtube]

47.JPG 宮沢賢治の作品をYoutube作品に仕上げてゆくことが私の一つの仕事である。そう思い続けている。
 今日の作品はビデオとしては完成していないが、曲の方を結尾部以外略完成したので、今日ビデオ作品にしたものである。『ヨダカの星』の主旋律は、1987年の10月17日にピアノで書いている。高音域のオクターブで、夜空に輝くヨダカの星を表している。
 ビデオ作品は、やり始めると限がなく、一旦終了しても粗ばかり、不足する要素が目立つ。しかし、だからと言って完全を期して発表してゆかないと、作品が音符だけに終わってしまうので、それはやはり作る人間としては耐え難いことである。書き上げることの大切さ、完成させることの重要さ、それは創造する人間誰もが知っていることである、と思う。
 『ヨダカの星』は中学校一年生の国語の教科書に載っていた。授業の中で近田(こんだ)先生が、一匹の甲虫をヨダカが飲み込む場面、いじめられているヨダカも、自分が生きる為に他者の命を犠牲にしなければならない、そう考えた時のヨダカの気持ちが描かれている、と説明されたのを覚えている。(先日Youtubeで見た『モーグリ』の中のモーグリの言葉を思い出す。「俺は(動物を)殺したら食べる、お前は殺して食べない、それはなんのためか?」これは英国軍人に対する質問である。)

https://www.youtube.com/watch?v=l16ol6_yUxc&feature=player_detailpage


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コメント 7

mimimomo

おはようございます^^
寂しいほど優しい音楽ですね。
ちょっと文に影響された感想かもしれません。
by mimimomo (2012-08-14 06:50) 

Enrique

ひところ,「なぜ人を殺してはいけないか」と言う子供の疑問に大人が答えられないという話がありました。「人は牛や豚を殺して食べているではないか」と。命を繋ぐための殺生と,無為の殺人とを区別しない論理とはどういうものなのか大変疑問に感じた記憶があります。
by Enrique (2012-08-15 16:52) 

zenjimaru

宮沢賢治の作品は賢治の私生活に深く係わりがあるのでしょう。
生き様が表現されて、それゆえ説得力があって深く心を打たれます。
それらを作品化をされるアヨアン・イゴカーさんの多才な才能にも驚かされます。
そしてライフワークとされるのも、創造力、努力、継続など見習う事がいっぱいです。
by zenjimaru (2012-08-16 09:20) 

Mineosaurus

『夜鷹の星』は私の息子が幼稚園の時、学芸会で上演されました。非常に先鋭的な先生で、脚本がしっかりしていたことと、夜空を仰ぐ子供の純粋な瞳に、周りを見渡すと父兄が全員泣いてましたね。その後下の二人も同じ幼稚園に通いましたが、その時の劇は幼稚園始まって以来の傑作であったと今も語りぐさとなっているとのことでした。脚色のない木訥な言葉と子供の純粋が堅持の特異な世界を醸し出していました。懐かしい。
by Mineosaurus (2012-08-17 20:44) 

Kanna

こちらの物語の内容は知らないのですが、動画楽しく拝見させて頂きました。
鳥が可愛いですね!
背景の夜空の雰囲気もとても良かったです。
おっしゃる通り、動画は作り始めると本当にキリがないですね^^;
完成図は頭の中に出来ていても、形にするには時間も手間も物凄く掛かるので、どこで妥協するかが毎度の事ながら悩みの種です…。
完璧にいかないからこそ逆に楽しいのかもしれませんが(笑)
by Kanna (2012-08-18 00:13) 

アヨアン・イゴカー

404様、schnitzer様、シラネアオイ様、ビタースイート様、mimimomo様、carotte様、kurakichi様、niki様、lamer様、ChinchikoPapa様、kohtyan様、glennmie様、Halumi様、天野弘樹様、ぼんぼちぼちぼち様、くらま様、gigipapa様、般若坊様、青い鳥様、アリスとテレス様、ほりけん様、兎座様、kakasisannpo様、flutist様、doudesyo様、yam様、Rita様、Enrique様、駅員3様、zenjimaru様、krause様、siroyagi2様,
tamanossimo様、Mineosaurus様、はくちゃん様、常武鉄道様、takechan様、youzi様 皆様nice有難うございます。
by アヨアン・イゴカー (2012-08-18 22:18) 

アヨアン・イゴカー

mimimomo様
映像を作成する関係上、原文にはない心の言葉を足しました。でも、ヨタカ(賢治)は間違いなく、そのように感じていたと思います。
音楽は、ここに紹介してある3倍ほどの長さで、10分ほどになります。できれば、しっかりと完結した作品にしたいと思っています。

Enrique様
極力殺生を避け、あるがままの姿を尊重する、それが私の現在の基本的な生き方になっています。実践できているかどうかは怪しいのですが。仏教にも興味を持ち、少し岩波文庫で読んだりしましたが、どうも納得できません。無益な殺生を避ける、万物に仏が宿る、と言う考え方は好きなのですが、仏教にも色々あり、考え方について随分乱暴な宗派(禅宗)もあります。原始仏教や華厳経の考え方に共感しますが、抵抗があり信徒になることはできません。

zenjimaru様
宮沢賢治の作品を元に作品を作ること、それは極自然な作業で、何も考えないで行うことの出来る作業でもあります。私は、虔十(≒賢治)のように、風が吹いても、雨が降ってもはしゃぎたくなる人間です。雑木林を歩いていると、自然の慈愛を感じたりもするのです。

Mineosaurus様
>周りを見渡すと父兄が全員泣いてましたね
とても好い作品だったようですが、保母さんか園長先生か分かりませんが、府警全員を泣かせるとは、演出能力が高かったのだと思います。そして、息子さんたちもとてもよい経験でしたね。

Kanna様
MovieMakerを使っていて、重かったりするとフリーズしてしまうので、動画作成も余計な心配をしなければいけません。
どのような道具を使って、どこまで完成させればよいのか、まだ試行中です。10分から30分位の作品(物語)も、将来は作ってみたくなってきました。

ChinchikoPapa様
唐十郎の作品を読んでいて夜鷹なる職業が江戸時代にあったことを知りました。いずれにせよ、自己主張を抑えつけられることは、苦しみであります。
by アヨアン・イゴカー (2012-08-18 22:46) 

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