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シュルレアリスト風 2011-4-27 [詩・散文詩]

2011年4月27日水曜日に電車の中で書いた詩。

2011-6-16.JPG赤は冷酷さの象徴
鯨の腹を割いてインク塗れの運動場
を取り出すのは勝鬨橋
倫敦塔(に幽閉された)
赤い靴の少女が海外に輸出された頃
東からは強風が吹いて
閉じられていた門戸が開け放たれた
そうなると鯰の親爺やら姉さん被りのほうれん草だの長靴を履いたクレオパトラだの
まるでリオのカーニバルよろしく
化け物たちが入り込んで来た
「我々は君たちが嘗てやったように
暴力的に生存権を主張しているのだ。」
と言い訳をしながら。
「輝かしい経歴があっても、飢饉の時に
食べ物を持っていなければ
それは君、ただの穀潰しさ」

僕はこんな春の嵐の時は
風船に乗って脱出を図る
右から来たと思ったら左から
あぁ、もうそんな風に乱暴に吹くのはやめてくれ
僕はカンツォーネを歌いすぎて
喉がすっかり燕(つばくろ)のように臙脂になっているのさ

ところで、このところ私は下記のSufi Musicにすっかり魅了されている。単純な旋律の繰り返し。何故か私はこの曲を聞いていると、大草原を夕焼けに向かってゆっくりと遊牧民が移動しているような光景が思い浮かぶ。そして、この旋律にウラル・アルタイ系の、朝鮮民族にも通じる響きの懐かしさを感じる。
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コメント 9

にすけん

 ウラル・アルタイというと、言語としては日本と同じ体系になりますね。乾いた風の中を時間が過ぎていくイメージは、四季に恵まれた日本とは異質に思えますが、どこか懐かしさや落着きも感じます。不思議ですね。
by にすけん (2011-07-10 12:14) 

Halumi

いろいろと想像をかきたてられる絵と詩ですね。
色合いがとても気に入りました。

Sufi Musicのご紹介をありがとうございます。
スーフィズムで踊られるのが回旋舞踊なのですね。
人間の根源に触れるような音楽は、人種や宗教が違っても通じ合うものがあるような気がします。
by Halumi (2011-07-10 21:35) 

Sakae

音楽、深いですね。昔乗馬に取り組んだ頃、モンゴルを馬で走るのが夢でした。その頃想像していた世界を思い出します。
by Sakae (2011-07-10 23:34) 

山子路爺

nice!&コメントありがとう御座いました。
これからも宜しく!
by 山子路爺 (2011-07-11 15:54) 

Kanna

アヨアンさんは、どういった心情の時に詩を書かれる事が多いですか?
ちょっと気になったのでお聞きしてみました^^
曲、癒される曲ですね。
緊張が解きほぐされる感じがするので、不眠時に聴くと良さそうだなと思いました。
余談ですが、この曲の中のリズムを取っているカチカチという音、まるでプレーリードッグの威嚇音(歯をカチカチと鳴らす音)に似ているので、この曲を彼らに聞かせたら、癒しではなく警戒音に聞こえるのもしれないなと思ったら、なんだか不思議な気分になりました(笑)
余談ついでに…、倫理の教科は、私も高校時代に教わりました^^
確かにその時には重要性を感じませんでしたけれど、今ではわざわざ実家の押入れから教科書を引っ張り出して、時々読み直したりしています。
結構面白いものですよね^^

by Kanna (2011-07-12 02:14) 

Enrique

youtubeを聞ける環境に無くてコメント遅れました。
尺八の雰囲気もあります。たしかに懐かしさはどこかルーツにも感じます。
by Enrique (2011-07-20 15:01) 

アヨアン・イゴカー

にすけん様、kurakichi様、大善士様、兎座様、galapagos様、silverag様、thisisajin様、八犬伝様、えれあ様、くらま様、アリスとテレス様、siroyagi2様、ユーフォ様、さーやん様、ひろきん様、もめてる様、いっぷく様、マチャ様、kakasisannpo様、kohtyan様、Halumi様、carotte様、yakko様、schnitzer様、chiho様、Sakae様、Live様、orange-beco様、さとふみ様、旅爺さん様、青い鳥様、glennmie様、gigipapa様、Krause様、今造ROWINGTEAM様、mimimomo様、HAL様、ChinchikoPapa様、山子路爺様、ムネタロウ様、miffy様、まっちゃん様、りんこう様、とりのさとZ様、ナカムラ様、ヒロン様、flutist様、takechan様、青山実花様、海を渡る様、emiru様、optimist様、ねじまき鳥様、めぎ様、Mineosaurus様、リュカ様、niki様、夢空様、よっちゃん様、o_shin様、ゆきねこ様、toraneko-tora様、チョコシナモン様、サチ様、つるむらさき様、ほりけん様、めりっさ様、スマイル様、palette様、shin.sion様、SORI様、pace様、北のほたる様、てんとうむし様、ララアント様、はくちゃん様、とる子様、 Enrique様 皆様nice有難うございます。
by アヨアン・イゴカー (2011-07-20 16:09) 

アヨアン・イゴカー

にすけん様
私は韃靼人の血が流れているロシア人が好きなような気がします。(ボロディンなど)調べてみたわけではありませんが。何か血液に関連がある人々は、より共感が大きくなるような気がします。

Halumi様
姉はクリスチャンなのですが、sufi musicは苦手だと言いました。私はそれは偏狭な感覚だと思います。仰るように、<人間の根源に触れるような音楽は、人種や宗教が違っても通じ合うものがあるような気がします。
>という考えに、私も全く同感なのです。

Sakae様
モンゴルの草原をモンゴル馬で走り回る、好いですね!馬頭琴、スーホーの馬・・・思い出しました。この曲は何度も聞いていて、不思議に癒されるのです。

山子路爺様
よろしくお願いします。

Kanna様
私が詩を書く時は、そろそろ詩を書いてみようかなと思った時です。それはいつか分かりませんので、つまり、突然そんな気持ちになった時、というのがお答えになるかもしれません。勿論、そんな気分ではない時でも、こんな時に詩を書いたらどうなるのだろう、と思って書くこともあります。兎に角、ひねくり回して、言葉を厳選しながら頭を使って書くということはありません。

倫理の教科書、書いてあることは結構面白いですね。

Enrique様
この尺八のような音の楽器は、ポルタメントのできるアナログ楽器であるため、デジタル楽器の明瞭過ぎる音と異なり、それが大きな魅力になっていると、私も感じました。
by アヨアン・イゴカー (2011-07-20 16:24) 

youzi

素敵な絵ですね。
ハガキにして、小さな額に入れて
色々絵を変えて、飾れるといいのにって思いました。
by youzi (2011-07-23 14:54) 

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