蓑虫男 [音楽]
松橋貴之さんの『らくがきの空』の絵を見て書いた第5曲『蓑虫男』"A bagworm man"。舞曲風の曲。完成させたのは昨日7/26(土)の朝である。約、一週間掛けて書いた。
私は組曲『らくがきの空』をCDにしようと計画している。そして、簡単な物語か詩を各々の絵或いは曲に書こうと思っている。
例えば『蓑虫男』はこんな風になるかもしれない。計画なので変更もありうるのである。
蓑虫男
蓑虫男は伊達男
彼はいつも思っていた
(枯葉をいつも持っていた)
俺は殺人者なのだと
殺人と言っても人殺しではない
高慢な女たちの心を射止める者さ
斜に被った帽子
上目遣いの眼光鋭く
あぁ、しかし、彼の武器は一つっきゃない
それはさ、皮肉に満ち満ちた笑い顔
まるで目の前の女などは目に入らぬかのよう
遠い過去を懐かしがっているだけさ
鯨が四足で陸上を歩いていた頃を
サーベルタイガーが夢枕に立った頃のことを
蓑虫男には息子が一人いる
銀之助と言う名の
父親譲りの伊達者振りの
好色一代男よろしく
女の品定めをする
その物差しは鯨尺さぁ
リボンが可愛いか
おかっぱ頭かお下げか
童謡が上手に歌えるか
花柄の浴衣を着た姿が湖畔に立ったときはえるか
あぁ、なんと口うるさい小僧だろう・・・
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
私は組曲『らくがきの空』をCDにしようと計画している。そして、簡単な物語か詩を各々の絵或いは曲に書こうと思っている。
例えば『蓑虫男』はこんな風になるかもしれない。計画なので変更もありうるのである。
蓑虫男
蓑虫男は伊達男
彼はいつも思っていた
(枯葉をいつも持っていた)
俺は殺人者なのだと
殺人と言っても人殺しではない
高慢な女たちの心を射止める者さ
斜に被った帽子
上目遣いの眼光鋭く
あぁ、しかし、彼の武器は一つっきゃない
それはさ、皮肉に満ち満ちた笑い顔
まるで目の前の女などは目に入らぬかのよう
遠い過去を懐かしがっているだけさ
鯨が四足で陸上を歩いていた頃を
サーベルタイガーが夢枕に立った頃のことを
蓑虫男には息子が一人いる
銀之助と言う名の
父親譲りの伊達者振りの
好色一代男よろしく
女の品定めをする
その物差しは鯨尺さぁ
リボンが可愛いか
おかっぱ頭かお下げか
童謡が上手に歌えるか
花柄の浴衣を着た姿が湖畔に立ったときはえるか
あぁ、なんと口うるさい小僧だろう・・・
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
2008-07-27 08:51
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コメント(12)
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近年長い詩の歌が多いですが良く覚えられるな~・・と感心します。
陽気な伊達男・・・そんなイメージですが、詩の三番が欲しい気が・・・
by 旅爺さん (2008-07-27 10:50)
蓑虫男の詩、良いですね。
こういうの好きです。
by SAKANAKANE (2008-07-27 11:07)
毎週楽しみに聴いています。
殆ど使わないUSBスピーカーに電源を入れる日になりました。
by えれあ (2008-07-27 18:35)
夢空様、ラナ様、chee様、にすけん様、miopapa様、すうちい様 nice有難うございます。
旅爺さん様 詩の三番を書こうかと思ったのですが、急いでいたので中止にしてしまいました。でも、迷っているところです。或いは、もっと変わるかもしれません。
SAKANAKANE様
この詩に出てくる銀之助には実在のモデルがいます。名前を銀四郎と言いました。彼は、自分がもてると思っている男の息子で、子供ながらに女の子に等級を付けていたそうです。
えれあ様 楽しみに、と言われるととても嬉しいです。引き続き宜しくお願いします。
by アヨアン・イゴカー (2008-07-29 00:26)
「蒲田行進曲」にも銀ちゃんってカッコツケがでてきますね。
この詩と曲では「蒲田~」という感じではありませんが(汗)
安部公房の「友達」を思い出しました。
by mompeli (2008-07-29 16:43)
さとふみ様、lapis様 nice有難うございます。
mompeli様 銀ちゃんて名前、実は『蒲田行進曲』の銀ちゃんなのです。銀ちゃんの好きな男性が職場にいて、彼の子供に銀四郎と言う名前をつけました。その子供がおませだったそうです。ところで、ヤスの台詞泣かせますね。「銀ちゃん、かっこいいよ。」私はこの台詞が大好きです。
安部公房の『友達』、不条理で面白い作品ですね。
by アヨアン・イゴカー (2008-07-30 00:36)
アヨアン・イゴカーさんの世界は不思議な世界ですね。
蓑虫男の詩は、難しいことはよくわかりませんが、独特な空気が
感じられます。スゴイ個性的な方なんだなーと、単純な脳細胞しかない
私は感心します。
by g-life (2008-07-31 00:45)
g-life様、doudesyo様、optimist様 nice有難うございます。
g-life様 不思議な世界と言って頂くととても光栄です。
lapisさんの紹介されていたGeorge Frederick Watts(1817-1904)と言う
英国の画家の作品『希望』を見て、またまた影響を受けてしまいました。きっとこの画家の作品で、詩をかくことになるでしょう。
by アヨアン・イゴカー (2008-08-02 07:43)
私的解釈ですが「希望」は浅瀬に乗り上げてしまって遭難し、
海上で船から放り出されて、球体の錨の上で、捕らわれの身の女性が目隠しをされた状態で壊れた一弦しか残っていない竪琴に希望を見出そうと。
そこから移動できるすべもなく不安感が襲います。
テート美術館にある常設の絵画ですね。
暗い印象の「絶望」にも近いテーマですが、希望の方が適切かな。
彫刻家としても秀でていて見方では彫刻のテーマでも合う印象です。
そんな絵画に触発されて書く詩がいつか見れるんですね。
by いっぷく (2008-08-03 12:27)
papa様、 いっぷく様 nice有難うございます。
G.F.Wattsの『希望』ですが、いろいろな解釈がありそうですね。
ダーウィンと同世代の画家ですから、19世紀の新しいものと古い18世紀的な考え方と両方の影響を沢山受けていることでしょう。
竪琴の最後の一本に耳を傾ける姿が、何を暗示しているか、自分なりに考えてから詩を書こうと思います。
by アヨアン・イゴカー (2008-08-03 13:12)
第4曲と第5曲を拝聴させて頂きました。
音楽を作れるって、なんて素晴らしい事でしょう。
感動いたしました。有り難う御座います!
by 僕もくま私もくま (2008-08-07 19:42)
mimimomo様、 デザイン屋様 nice有難うございます。
僕もくま私もくま様
niceとコメント有難うございます。このピアノ組曲『らくがきの空』と『弦楽四重奏曲第8番』をまとめて、自家製CDを作ろうと考えています。その前に、『らくがきの空』の絵に物語か詩を書かなくては。
by アヨアン・イゴカー (2008-08-07 21:54)