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絵 2015-11-28 [絵画]

20151128DSCN2977.JPG 一週間ほど前に線を引いておいた絵に今日仕上げを施す。色鉛筆、水彩絵具、クーピーペンシル、黒のボールペン他。無題。私は目標なしに絵を描き始めることの方が多い。抽象的なものが多いのでそのようになるのだと思う。抽象絵画は具象的な絵画とデザインの中間にあるのかもしれない、とふと思う。
 ところで、先日、NHKを見ていて、尾形光琳がどのような人物であったか少し分かった。俵屋宗達の『風神雷神』屏風に大きな影響を受け、模写をした。何と上からなぞったようである。にも拘らず、それ故に、当然ながら宗達の絵には全く及ばない。
 翌日職場で、この番組を見ていたK先生にたまたま遭い立ち話をした。この点について考えが一致した。彼は尾形光琳の展覧会に両方と酒井抱一の3作品が比較されていたのも見てきたとのことだった。二番煎じとはよく言ったもので、幾ら真似をしても、原物の迫力、味わいが希釈されてしまっていて、既にある作品を超えることは不可能に近い。尤も、光琳の『紅白梅図』は、天才的なデザイン感覚を感じる。彼の仕事がデザイナーのものであると言う点でもK先生と見解が一致している。
20151128DSCN2983.JPG 意味は後からついてくるものなのかもしれない。
 ダニエル・タメット著『ぼくには数字が風景に見える』(講談社文庫)を読んだ。著者はアスペルガー症候群とサヴァン症候群を持つ男性である。彼の話を読んでいて、自分にもほんのちょっとだけ当てはまるところがあることが分かり、非常に興味深かった。私には特に色がついて見えるわけではないが、土曜日の午前中は紫色であると感じるし、ある言葉に色がついていても不思議ではないと思うからだ。子供の頃毎晩のように同じ夢をみたりしたのも同じだった。ダニエルの感じた孤独、他者の論理を直ぐに理解できないところ、パニックを起しやすいところなど、私の物は大幅に希釈されてはいるが共通しているようだ。自分にどのような傾向があるかを事前に知っておけば、社会生活も大分楽になりそうだ。
 尚、2013年以降、アスペルガー症候群、自閉症は「自閉症スペクトラム障害」と言う名称の下に統合されたと書かれていた。
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コメント 4

yuyaさん

どこか音符のようにも見えてきました。リズムがあって動き出しそうです。色の調子も面白いですね。
抽象画といえば横にして観たり逆様にして観たりすると、より違った面白さが出る作品が多くあるので不思議です。

by yuyaさん (2015-11-28 21:19) 

Kanna

「土曜日の午前中は紫色」、そういえばずいぶん前にも、そんなようなお話(コメントだったかな?)をされていた事を思い出しました^^
アヨアンさんのように曜日に色、ダニエル・タメットさんのように数字に風景、とはまた違うかもしれませんが、私も最近似たような感覚を感じる時があります^^
よくあるのは、ティッシュ箱を収納しているBOXに手だけを入れてティッシュ箱を取り出す時、捕まえたティッシュ箱の柄の色を、見ていないのにふと分かる時があります^^
大抵の場合、暖色系の色は温かく、寒色系の色は冷たい感じが、手から伝わって来ます^^
色って本当に不思議ですね、目に見えない物や事柄にまで色を感じる事があるのですから^^
今回のアヨアンさんの絵は、暖色系の色使いが多いのに、何故か寒色系に感じます^^
by Kanna (2015-11-29 10:44) 

アヨアン・イゴカー

夢の狩人様、kurakichi様、くらま様、tochi様、ビタースイート様、mimimomo様、Hiro様、AKI様、doudesyo様、般若坊様、mentaiko様、めもてる様、sig様、bun-ta様、masamasa100様、yamagara22様、carotte様、えれあ様、gigipapa様、ChinchikoPapa様、宝生富貴様、miffy様、モグラたたき様、野うさぎ様、momotaro様、dumbo様、majyo様、月夜のうずのしゅげ様、kohtyan様、ぜふ様、かずのこ様、lazg様、lamer様、Enrique様
皆様nice有難うございます。
by アヨアン・イゴカー (2015-12-06 23:45) 

アヨアン・イゴカー

yuya様
そうですね、音符のように見えることがあるかもしれません。
>抽象画といえば横にして観たり逆様にして観たりすると
本来は、一方向から見て描いているのですが、仰る通り、方向を変えてみると印象が変わったりします。実際に、横長にして描いていたものを、縦長の絵に変更したことも、逆のこともあったと思います。

Kanna様
手が目のように色や形を判断したりすると言うのは、超能力特集の番組で見たことがあるような気がします。テレビ放送は殆ど信用できないものですが、それでも特殊な超能力と言うものはあると思います。Kannaさんなら、そういう能力がありそうですね。
ところで、私が土曜日の午前中は紫色、と表現したからと言った場合、紫色でなければならないとは感じていません。そして、私の感覚では午後は琥珀色になるのですが、それは自分の書いた詩の一部に琥珀色の紅茶を注ぐ場面があるからです。アルチュール・ランボーの詩に、文字を色で表現するものがありますが、彼の子供の頃の絵本の文字の色だったそうです。色で表現するところが、とても詩人らしい、それだけで充分なのです。
>暖色系の色使いが多いのに、何故か寒色系
私は、特に抽象的な絵の場合、色の均衡を案外気にします。寒色が多すぎる時は橙色や赤や黄色を使います。


by アヨアン・イゴカー (2015-12-06 23:58) 

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