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詩『ゴアの波止場のお嫁さん』 [詩・散文詩]

 今日は、数年間使っていなかったCOMPAQのPresarioで作った音楽作品をCDに焼こうと色々苦戦し、敗退。CD作成ソフトに取り込むことはできるのだが、読み込むことができない。そのため、Sound ItでWAVEに変換したものはしっかりと好い音で再生できるのに、CDにならないという不合理なことになって、敗北感に打ちひしがれる。予定はいくつかあったが、どれも実行できないままである。
 しかし、そんなことでめげてはいけない。たった今、ブログ記事を1つ公開することにした。本当は別のものをYouTube作品にしたかったのだが。
 
 2009年にカレンダーの裏に絵を何枚も描いた。その多くはこのブログで発表したのだが、その中に発表せずに保留にして来たものがある。理由は、もっと美しい絵にしてから発表しようと考えたからである。しかし、今日は、なんだかそれでも発表してしまったほうがいいような気がしてきた。
 私は自分の第一詩集は詩画集にする計画があり、まだその絵を殆ど全く描き始めていない。たった数枚の中の一枚が今回の絵である。詩の題名は『ゴアの波止場のお嫁さん』である。私が十九歳か二十歳の頃の作品である。

ゴアの波止場のお嫁さん

あの青空のもとで
僕はあんなに色の黒い娘に会ったのだ
君は半裸体の少女であった
頭の上に甕のせて
塩とテキーラ、売ってたね
君はこっちを向くと
野生的なあのインドカモシカの目で
遠く彼方の廃墟から
凝然と様子を窺っていた
そういえば、荒々しい背中まで垂れていた黒髪はジプシーのものだ

2009-7-26.JPG僕たちの旅は愉快だった
僕はカジキマグロに乗っかって
君はまるで海豚のように
ペルシア湾まで泳いでいった

青すぎて雲も忘れたアラビア海を背に
僕は野蛮な美しさの君を
お嫁さんに選んだのさ

*テキーラはメキシコのリュウゼツランから作る酒であるが、そういうことに拘らないのが私の書き方である。塩を舐めながら飲むというのを、NHKのテレビで放送しているのを見て知った。ここでは語呂を楽しむために使った。そして、この詩の元となったのは、小学生向けの歴史の本にあったゴアの波止場の挿絵である。


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コメント 11

いっぷく

当時のインドのゴアでしたらそんな情景もあるかもしれないと
想像される話です。夕日が沈み込もうとしている空の色が好きです。
by いっぷく (2011-11-04 07:28) 

lamer

おっと〜ぉ
nice!を忘れるとこでした・・・
詩といい絵といい
私にはとても書く事も描くこともできない
素晴らしさです。
by lamer (2011-11-04 17:37) 

Kanna

若かりし頃の詩のようですが、もうこの頃にはすでにアヨアン節(?)が見え隠れしていますね^^
アヨアンさん独自の個性的な表現が面白いなと思います^^
挿絵があると、詩を読んだ時に頭の中に描かれた世界観を、より具体的なものにさせてくれるので、2倍楽しめますね。
そして今回もまた美しい少女の出演に魅せられました^^

by Kanna (2011-11-05 00:28) 

mimimomo

おはようございます^^
やはり才能のある方は若い頃からしっかりとした作品を作っていらっしゃるのですね。
日本酒と塩もありですね^^
by mimimomo (2011-11-05 09:47) 

Enrique

WAVEに変換されたファイルが出来ていれば,CDを焼くソフトさえあれば(Windows Media PlayerでもiTunesでも)行けるはずとは思うのですが。。。
そのせいで別の作品を拝見することができました。
by Enrique (2011-11-05 19:14) 

yakko

こんばんは。
題名、良いですね〜 若い時から想像力が豊かですね ∈^0^∋
by yakko (2011-11-05 19:50) 

youzi

こんばんは♪いつもありがとうございます。
絵を描く事ができるのは本当に素敵だなって思います。
ちょっとアヨアン・イゴカーさんが描かれる柴犬が
見てみたいって思いました。
by youzi (2011-11-05 22:35) 

アヨアン・イゴカー

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by アヨアン・イゴカー (2011-11-06 12:51) 

アヨアン・イゴカー

いっぷく様
アラビア海もゴアも全く写真も絵も見たことがなかったのに、こんな詩を書きました。これから6年後、印度へ行ったことのある女性から、行ったことがあるみたいだ、と言われたことがありました。

lamer様
嬉しいコメント、有難うございます!もっと頑張るぞっ!

Kanna様
Kannaさんに指摘されて、私もそうかもしれないと思いました。自分の向かっている方向は、十代で既に決まっていたようだ、と。暗黒だった大学時代、多感で孤独でしたが、随分もがきながら一定の方向に向かっていたのでしょうね。

mimimomo様
日本酒と塩?!mimimomo様は、随分いける口でござんすね。劇団木馬座時代のトラックの運転手さん、彼は小説を書くようなインテリでしたが、日本酒は枡酒の枡の角に塩を置いて、舐めながら飲むのが最高だよ、と云っていたのを思い出しました。

Enrique様
助言有難うございます。早速、本日もう一度試してみて、原因が分かりました。Media Playerでした。版が古く、2000年のものなのです。そのためWaveファイルを作成する際にbitレートを24にしたのがいけなかったのです。16にしたら問題なく認識してくれました。
ちなみに、このPresarioはME  RAM127なのです。作業総てが時間の掛かること。ピアノソナタNo.2の第一楽章、『森は生きている』より『12月の歌』、縦笛合奏曲の3曲を取り急ぎ、CDに焼き付けました。発表すべく、準備に取り掛かります。

yakko様
この題名は、「暮らしの手帳」に載っていた物語「~のお嫁さん」の響きを貰いました。~の部分を変えました。

youzi様
柴犬ですか。以前、弟の家で武蔵という名前の柴犬を飼っていました。柴犬、とても好きです。描くならば恐らく、日本風に柴犬を描くだろうと思いますが、もしかするとバタ臭い犬になるかもしれません。
by アヨアン・イゴカー (2011-11-06 13:18) 

トックリヤシ

ご訪問&niceありがとうございます。
またお寄りください、よろしくお願い致します^^
by トックリヤシ (2011-11-06 15:21) 

zenjimaru

私もMedia PlayerでwaveファイルをCDに焼き付けしますよ^^
PCでもオーディオでも再生できます。
by zenjimaru (2011-11-07 22:23) 

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