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WINNIE-THE-POOH くまのプーさん救出   [絵画]

So he took hold of Pooh's paws and Rabbit took hold of.JPG 今日は昨日の晩から取り掛かっていた『くまのぷーさん』から、兎のうちに行って、その出口に詰まってでられなくなったぷーくまくんの救出の場面です。この絵は、もう十年も前に、E.H. Shepardの絵を元に、石膏ボードに白と黄色のチョークで下書をしていたものに彩色を施したのです。色塗り練習の一環です。
 この石膏ボードの大きさは62センチ×76センチで、いつものカレンダーの裏紙やスケッチブックとよりも遥かに大きいものです。そのため、いろいろな観点から、今回は非常によい勉強ができました。普段より大きい画面の構成を確認するために、描いているものが客観的に正確に描かれているかどうか時々下がって眺めました。それが気分転換にもなり、冷静な視点を取り戻すこともできました。十年前、鉛筆の下書の上に更にチョークで線を引いていました。その時はそれで中断してしまったので、気にもしていないことだったのですが、文章で言えば十分に推敲していなかったので、かなりデッサンが狂っていました。今回、色を塗っている時には、デッサンのことはすっかり忘れていて、まるで気にしていませんでした。しかし、色を段々濃くしてゆくと、気になることが徐々に出てきました。クリストファー・ロビンの腕が短すぎる、足が小さすぎる、頭が小さくなり子供らしさがなくなっている・・・いくつもの失敗に気づきました。急いで修正しました。修正は十分ではないのですが、今更これ以上直せないのです、なにしろ基本的な構図には手を付けていないのですから。これが水彩画の制約であり、特徴であり、欠点でもありますが、魅力でもあります。墨絵に近いものがあります。
 そのほかには、小さな画面に塗るのと、大きな画面に色を塗るのとではまるで筆の使い方が違うことでした。まだ、色の塗りむらがありますが、将来きになるようでしたら、多少筆をいれることになるでしょう。色塗りについて他には、一旦塗った色に重ね塗りをし、どのような変化をするかを確認することもできました。強く感じたことは、弘法は筆を選ぶと言うことでした。世界堂に行って、絵筆を何本も調達してこなければ。
 今日公開するかどうかちょっと迷いましたが、妻に見せたら「ぷーさんがとっても可愛い!」と言うので、じゃぁ公開しちゃおう、と決断した訳です。尤も、梟が大きすぎる、蝶々やトンボが絵に合っていない、と言う指摘は受けたのですが。
 今回使用したのは、ぺんてるエフ水彩13本入り12colorsです。珍しくほかの道具には手をつけませんでした。
 上記の場面の原文は下記の通りです。
 
  So he took hold of Pooh's paws and Rabbit took hold of Christopher Robin, and all Rabbit's friends and relations took hold of Rabbit, and they all pulled together........
  And for a long time Pooh only said "Ow!"...
  And "Oh!"...
  And then, all of sudden, he said "Pop!" just as if a cork were coming out of a bottle.
  And Christopher Robin and Rabbit and all Rabbit's friends and relations went head-over-heels backwards.....and on the top of them came Winnie-the-Pooh - free!
 ( A. A. Milne "The World of Pooh" : METHUEN PP42-43
)


nice!(70)  コメント(17) 

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コメント 17

sig

こんにちは。
クリストファー・ロビンのポーズもいい感じだし、
動物たちがみんなかわいいです。
by sig (2009-08-14 06:29) 

アマデウス

ほのぼのする画題を楽しそうに描かれていますね~☆
by アマデウス (2009-08-14 07:10) 

orange-beco

こんばんは。
水彩画の優しい色合いは味わいがあっていいですね。
by orange-beco (2009-08-14 22:41) 

yasumi

プーさん達、と~っても、可愛いデス^^
やわらかい優しいタッチで、楽しい感じに描かれてますね
by yasumi (2009-08-15 01:58) 

mimimomo

おはようございます^^
プーさんのお話を知らないですが、大きな蕪を引き抜くお話を思い出しました。
男の子の後ろの動物たちもまた可愛いです^^
by mimimomo (2009-08-15 08:57) 

ミモザ

奥様の指摘を素直に受け入れるアヨアン・イゴカーさんは
えらいです(^.^) プーさんもみんなも素敵ですよ。
by ミモザ (2009-08-15 10:24) 

yoku

ほのぼのとして、いいですね。こんな童心に返りたいところ
ですが、ジジには、無理というものでしょう(笑)。
by yoku (2009-08-15 14:33) 

うに

プーさん、抜けそうもない位なふっくらとした体つきが、
なんとも可愛らしいです。(^^)
子供の頃、この絵本を読んだときに
プーさん、どうなってしまうんだろう…
とドキドキしたことを思い出しました。
by うに (2009-08-15 18:02) 

sak

かわいぃ~♪
ほっとする素敵なイラストですね
by sak (2009-08-15 19:05) 

とらさん

こんにちは
先日は、ご訪問して頂き、ありがとうございました。
by とらさん (2009-08-16 15:43) 

sera

私も絵本と童画が好きです♪
大きく描いてみると庵尾r狂いが分かって、
勉強になりますね~色も。
これから、よろしくお願いします。
by sera (2009-08-17 19:06) 

アヨアン・イゴカー

父ちゃん様、takemovies様、よしあきギャラリー様、sig様、アマデウス様、旅爺さん様、kaoru様、lamer様、お茶屋様、くらま様、Krause様、もめてる様、toraneko-tora様、ナカムラ様、まっちゃん様、shin様、はっこう様、ponchi様、さとふみ様、アリスとテレス様、えれあ様、e-g-g様、mitu様、mooncafe様、mouse1948様、orange-beco様、乙葉様、itsumoaozora様、扶侶夢舎様、yasumi様、+k様、青い鳥様、mimimomo様、ミモザ様、flutist様、yoku様、aranjues様、るる様、myumyu様、うに様、sak様、くぷらん様、lapis様、majoramu様、aia様、chee様、チョコシナモン様、ヒロシ様、ゆきねこ様、Chinchiko-Papa様、とらさん様、春分様、yann様、olive様、gyaro様、麻里圭子様、夢空様、papa様、ほりけん様、てんとうむし様、sera様 皆様nice有難うございます。
by アヨアン・イゴカー (2009-08-17 21:41) 

アヨアン・イゴカー

sig様
シェパードの絵は、もともとペン画で味があるので、色を塗ることでその味わいが減じてしまうのが一番気になっていた点でした。印象は大分変わってしまったと思います。
それでも可愛いといって頂き嬉しいです。

アマデウス様
扉にプーさんの絵が飾ってあったら、その扉を叩きたくなるのではないかと思って描き始めたのでした。楽しみながら色塗りしました。

orange-beco様
水彩絵具というのは相当に塗り重ねしないと、絵具本来の色が出ません。石膏ボードが薄茶色なので、下地作りに注意をしました。シェパードの画には色が着いていませんので、少しずつ、眺めながら塗りました。

yasumi様
童話の世界なので、可愛らしさが大切だと思います。変にリアルにならないよう注意しました。

mimimomo様
「大きな蕪」、私もこの絵の色塗りをしながら、そういえば「大きな蕪」と同工異曲だと思っていました。

ミモザ様
たまに意見が食い違うこともありますが、それでも妻の意見は結構気にはなります。

yoku様
プーさん達の住んでいる森は、子供の頃の憧れでした。今でも憧れています。クリストファー・ロビンや梟のように木の洞や樹上に住みたい、そんな願望は私からはなくならないと思います。

うに様
プーくまが入り口に詰まって困っているのに、兎はその脚に洗濯物を干したりしますね。クリストファー・ロビンは本を読んでくれるし。なんともこの暢気さがゆったりしていて好きです。

sak様
プーさんは本当にほっとしますね。悪意の不在、それは人間をほのぼのとした気分にさせてくれますね。

とらさん様
私、とらさんさんの作られるようなミニチュアの家、大好きです。中を覗いたりするとどきどきします。
宜しくお願いします。

sera様
しっかりと比率を考えて描けばいいのですが、面倒な時は適当に線を引いてしまうので、狂ったりします。反省。
線も、形も、色も、どれもこれも奥が深いですね。




by アヨアン・イゴカー (2009-08-17 22:08) 

SAKANAKANE

少年の服の色が、とても効いているように思います。
蝶々やトンボは、様子を眺めて、気分だけ参加しているようで、私は良いと思いました。
梟は、確かにデカイかも・・・。(笑)
by SAKANAKANE (2009-08-19 20:59) 

duke

可愛いですね~クリストファーと、プーの関係がいいですね。プーの目線、腕の出し方、少年の引っ張ってる感じ!うさぎが手伝ってるつもりで全く手伝えてない感じも面白くてほほえましいです!!ふくろうの大きさと、ちょうちょとトンボは普通だったらちょっと不思議ですが、とてもアヨアン・イゴカーさんらしくていい雰囲気出してます!!^^
by duke (2009-08-21 19:33) 

いっぷく

かわいらしい構図ですよね、プーさんをみんなで引き上げようとするシーンは愛らしいですね、いつも原作はクリストファーを女の子の髪型に見えてしまうんですよ、そのために男の子でも優しさを一層感じてしまいます。
by いっぷく (2009-08-24 14:25) 

アヨアン・イゴカー

SAKANAKANE様
クリストファー・ロビンの服の色、お褒め頂き嬉しいです。下地が石膏ボードで段ボールの色なので、発色が悪くちょっとてこずったのです。

実は、梟の大きさは、私の勘違いで、40%ほど大きく描いてしまっていました。妻に言われて、後で他のページをめくってみて、間違いに気づきました。

duke様
梟の大きさも、怪我の功名でしょうか?
そうですよね、兎の前脚はどう見たって、綱引きなんかできませんものね。

いっぷく様
シェパードのこの場面の挿絵を見た時、なんと可愛いのだろうと思いました。それを家の扉にでも描いてみたら楽しい家になるのではないかとふと考えたのでした。結局は扉には描かずに、石膏ボードを利用したのでしたが。
by アヨアン・イゴカー (2009-08-25 00:31) 

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