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柿木の植替え終了 [日記・雑感]

 先週掘り出しておいた柿の木は、今日やっと植え替える時間が出来たので、移動した。穴を掘っている最中に、白いものがスコップの上に落ちてきた。どこかで火でも燃やしているのか、と見上げると、雪が降っていた。空は晴れているのに、黒っぽい雲があり、雪が降って来る。降り続くとは思われなかったが、すぐに雪は止んだ。
 一週間放置してあったので、水分が不足しているのではないか気に掛かる。1メートル深さのある穴の中へ立てて、周りに土を盛る。父がその土を丸太で突き固める。「こうしておかないとな。」と言いながら。そして、木が立ったところで、私はホースで水を注ぐ。きっと根付いてくれ、と願いながら。
 この柿の木は細い木ながら、樹齢は40年以上経つ。母屋の庭の道路際にあり、私たち家族の行き来、時間の流れを見守ってきた。村のはずれのお地蔵様を連想してしまうほど、懐かしい木である。渋柿が毎年生った。年によっては枝が折れるほどたわわに実った。そして別の年は、ほんの少ししか生らない。昨年はそれほど数が多くなかったが、その渋柿を、父が皮を剥いて日向に干して作った干し柿は、大きく、甘く、太陽の光、風など、自然の味が沁み込んでいて本当に美味しかった。姉も絶賛していた。それ故に、白鳥の歌のような印象を受けた。これで最後だからこれだけの美味を私たちに残したのではないか、と。しかし、私は思い直した。そうではない。これだけ美味しい干し柿ができるのだから、移植してくれ、と叫んでいたのかもしれない、と。今年の春に葉を出してくれればいいのだが。


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コメント 7

yoku

柿が命拾いしてくれればいいですね。
我が家にも二本ありますが、一本は
なかなか実をつけてくれません。
とっくに8年は過ぎているというのにです。
by yoku (2008-02-17 13:16) 

アヨアン・イゴカー

>はっこう様、satoe様、Nishi様 nice有難うございました。

yoku様 niceとコメント有難うございます。
私は自然派の人間なので、移植や伐採は嫌いです。今回はやむなく移植しているので、切に根付くことを祈っています。
by アヨアン・イゴカー (2008-02-17 13:26) 

すうちい

柿の木、根づくと良いですね。土を取りすぎているようなのがちょっと心配ですが、柿の木は強いですからうまくいくんじゃないでしょうか。春、目覚めてみたらいつもと違う景色なので驚くでしょうね。
by すうちい (2008-02-18 14:14) 

アヨアン・イゴカー

すういち様 柿の木、強いんですか?良かったです。父も弱気になっていて、90%難しいと思う、などと言っていたものですから、強いと言う言葉はとても嬉しいです。そうですね。春を楽しみに待ってみます。
by アヨアン・イゴカー (2008-02-19 00:03) 

いっぷく

命あるものを慈しむ心がでていてうれしく感じます。
また月日がたって柿をたわわに実らせる時期がくるといいですね。
by いっぷく (2008-02-20 10:01) 

花火師

訪問&nice!ありがとうございます。
干し柿がうまい柿の木・・・そりゃ大事ですね
うまくいくと良いですね
by 花火師 (2008-02-24 09:25) 

お散歩爺

いろんな想い出がこもった柿の木なんですね。
きっと芽が出て・・・花が咲いて・・・実がなるでしょう。
by お散歩爺 (2008-02-24 12:28) 

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