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宮沢賢治作品に基づく映像作品その4 予定 [日記・雑感]

 宮沢賢治作品に基づく映像作品は、いくつも予定があったが、自分の妙な性格で、目の前にないものに先に手を出す傾向がある。本当にやりたいことは後にとっておき、気になっている別のことに手を付ける。昔の中学の昼食の弁当。卵焼きや目玉焼きが入っていると、それをいつ食べるか。この質問は、卵が好きであることが前提になる。最初に食べてしまうか、途中から食べるか、最後まで取っておいてゆっくり味わいながらたべるか。こんなことを質問してきた勉強のできる同級生がいた。この質問は、最も大切なものは、どの時点で取り扱うのが、自分にとって一番なのか、ということである。最初にさっさと食べてしまう人は、刹那主義的な傾向があるのかもしれない。最後まで取っておく人は、苦労、忍耐、自重という行為・言葉を美しいと考えているのかもしれない。
 さて、『注文の多い料理店』『オッベルと象』など、絵コンテまで終わっているのに取り掛かることができないのは何故か考えてみると、やはり完成度を少しでも上げたいと思っているからだ。一度作ってしまってから、気になるところを作り直せばいいようなものなのだが、性格的には、猪突猛進型なので、前進あるのみ、まるでバカである。が、それも致し方ないことと諦める。
 『毒もみのすきな署長さん』は、『月夜のでんしんばしら』完成後、ふと思いついた。気になる作品だったからだ。『よだかの星』や『ツェねずみ』なども映像化したいとは考えているのだが、それらの作品も、後にすべきだと心の声が囁いたのだ。
 主に背景画と紙人形、一部三次元、これでどの位作品ができるのか考える日々。
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この絵は絵コンテの表紙。目つきが気に食わないと、家内に言われる。と、言われても、当たり前じゃつまらないから、としか答えられない。
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Arto estas longa, vivo estas mallonga.
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