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「そこを行くのは、エリザベ?」のための習作 [youtube]

DSCN3785.JPG 『そこを行くのはエリザベ?』という題名にしているが、根本的に変える可能性もある。単に『エリザベ』だけになるかもしれない。原作『ペン画物語』から逸脱しすぎているので、もうこれは全く別の作品と考えた方がよいのではないかと考え始めているような次第。
 昨日12月30日の土曜日は、近所にあるDaisoに行く。滅多に行かないのだが、妻がいろいろな物があって面白いよ、と言うので行ってみる。ちょっとした小物を買いたかったからでもあるが、一番の目的は、映像を作成する際の小道具として使える部品があるかどうか下見することであった。
 結果として、左の写真にある写真立てやらコルクボード(30×30センチ)やら植木用の緑色の鉄棒(緑色のプラスティックコーティング)など、役に立つ物がいくつもあった。
 左の写真立ては額縁は白木だったので、ペパーミントグリーンに塗った。額縁に模様を描き込むことも考えたが、今日のところは色だけにしておいた。入っているのはアンネ・フランク(エリザベ)の絵を、少し縮小して印刷した物である。
 切り絵などでアニメーションを作る際に非常に難しいのは、基本の位置を維持したまま、一部を少しずつ動かす作業である。今回福笑い方式で作成しているアニメーションの方は、撮影時の色が変化したり、部品に陰ができたり、問題ばかり。こういう作業は練習をしないと上手くならないので、何度も試行錯誤を繰り返し、それなりの作品に仕上がることを目指している。
 音楽はExercise第二シリーズの一曲で題名は『ルスカヤ』。大晦日なので、明るく楽しそうな曲を選んだ。実際にこの曲を『エリザベ(仮題)』に使うかどうかは決まっていない。
 https://www.youtube.com/watch?v=KDaH8MwMF_o

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舞台製作 [日記・雑感]

20171229friday撮影DSCN3757.JPG 今日は、舞台の破風を作る。この破風は段ボールを二枚貼り合せて、赤い水彩絵具を塗っている。縁は黒、その上に金色の水彩絵具で点を描いている。完成はしていない。
 一応舞台らしく、バトンならぬ紐を張り渡して、そこに立ち木の大道具を吊ってみる。これで、大分奥行きが出てきているはずではあるが、写真ではそれが思うように表現できていないかもしれない。左右の袖は見切れてしまうので、袖幕のようなものを用意しなければならないのだが、今日のところは急場しのぎで赤い包装紙を上手側に張付けボロ隠しをした。
 背景のアンリ・ルソー『夢』風の絵は、コンビニのコピーでA3判を拡大しA2判に近づける。A3判2枚を貼り合わせるので、どうしてもA2判よりは小さくなってしまう。それでも大きくすると、大分迫力が出てくる。
 切り紙人形は胸像のように胸から上しか作っていないので、実際に撮影する時にどうするか、もっと別の大道具が必要になるのではないか、とも思う。

 今日はプリンターのカラーインクが切れていたので、苦労しながら補充を終える。試しにアンネの絵を出力してみるが、青と黄色が出ない。ヘッドの掃除を何回か繰り返しているうちに、まともな色が出るようになったものの、原画とは大いに異なる色になってしまった。8枚目にようやく見られる色になった。折角印刷したので、この八枚は、"Elizabeth?"に使うかもしれない。その積りはなかったのではあったが。同じ絵を連続して並べるとそれなりの面白さがでる。版画を何枚も刷っていると、それぞれに味わいがあり、全く同じ物を刷ることができないので、それが別の価値を付与してくれると思うのだが、それと同じことだろう。

 ところで、昨日、12月28日木曜日には、新宿のヨドバシカメラへ行って、パソコンを購入する。注文後組み立てて発送するので、納品は早くとも2月上旬になるだろうとのこと。それも仕方ないと諦める。映像編集ソフトVEGAS MOVIE STUDIO 14も購入するが、PCがないので使用できない。つまり、その前にそれなりの物を用意しておくようにと、天が私に命じていると考えればよいのだろう。

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舞台作り [日記・雑感]

 20171225撮影DSCN3755.JPG映像準備のための舞台づくり。今日12月25日月曜日は、昨日休日出勤の振り替えで休みなので、先週から舞台作りか背景描きかどちらかをやろうと決めていた。
 舞台と言っても枠があるだけで、照明もついていなければ背景(バックドロップ)を吊る為のバトンもついていない。余りに簡単に作ってしまったので、今日は補強の筋交いを取り付け、更に舞台らしく袖幕を作ってみた。緞帳はまた後の楽しみとして取っておこう。緞帳については、いくつかの種類を作って、作る映像作品に合わせて変えることもよいのではないかと思う。
 この赤い袖幕は、伊勢丹で購入した何かを包んだ包装紙である。白熱電球を当てると、なかなか好く映える。袖幕を留めている金色の紐は、これも少し高級なお菓子か何かを家内がもらった時に使われていた包装用の金ラメの紐である。これも、なかなか照明映えする。
 こうやって使ってみると、箱やら包装紙やら紐やらリボンやら、本当に捨てられなくなりそうである。実際に、殆どの包装紙は、本のカバーや楽譜の表紙にしたりして、無駄に捨てられることはない。
 ところで、先週買ってきた『「話の話」の話』クレア・キッソン著のロシアのアニメーター ユーリー・ノルシュテインの作品作りが、自分が今考えている物によく似ているので、この本を手に取り驚き、嬉しくなった。先駆者がいたからということではなく、人間は所詮同じようなことを考える物なのだと思ったからである。これも何かの巡りあわせなのだろうと思う。まだ、全く未着手なのに、なぜが完成予想図が似ているような気がするのである。尤も、『話の話』は多分に幻想的でロマンティックであり、私の作品はきっとシュルレアリスム風になるだろうから、印象が大分異なるだろうが。
 今回舞台に並べてある切り紙人形も、登場人物になるはずだが、変更する可能性もある。
 舞台背景に描いてあるのは、広重風の浮世絵。まだ色を塗りこんでいないので、この写真では、どのような情景かはわからないが。
 舞台を見ていると、この舞台の上で、キリギリスやら猫やらの演奏会を開いてみたくなってくる。

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Ah, vous voilà, Elizabeth!制作日記 [日記・雑感]

 実際には、これは日記ではないけれども、題名としては『制作日記』になるだろう。今回作ろうとしている映像作品は、やはりビデオになるので時間が掛かる。最初に、この作品が完成するまでに3ヶ月以上掛かるだろうと宣言してしまうことにした。そうしたら、随分気持ちが楽になった。少しでもD20171209SCN3749.JPG早く完成させようと思っていたら、焦るばかりで制作がどんどん遅れる始めた。原因は簡単である。思いつきで、作りたいものを作っているので、肝心の全体的な構想が自体が迷走してしまったのだった。方向性と言うよりはこの短い物語は最初からはっきり決まっているのに。
 そこで今週は、この映像作品を仕上げる為に必要な物を列挙し、一つずつ作ってゆくことにした。作らなければならないもので筆頭に来るのは、舞台である。場面をしっかりと設置できる舞台がなければ背景、バックドロップも吊れないし、大道具の設置もできない。
 最初は安易に考えていて、段ボールで作ればよいと思っていた。ところが、段ボールは強度が全く不足していて、背景や大道具の設置や小道具を置くこともできないことがわかった。分かったというのは、実際に作ってみて、実にへな猪口な仕上がりになってしまい、早速お蔵入りにしてしまったのだった。補強のためにベニヤ板を打ち付ければよいと思っていたが、そんなことをするなら木材でしっかりと作ったほうが結局は応用が効くだろうと考えなおす。しかし、木材で作るとなると平日には作れないので、結局土日になるのである。何故、日曜大工というかがよく分かる。一定の纏まった時間と労力を必要とするので、平日には大工はできないのである。
 DSCN3750.JPG本日12月9日の土曜日は、当初床屋へ行く予定だったが、17:30からでないと予約が一杯だということなので、行くのを明日に変更し、大工仕事をすることにした。
 先ずは、設計図を描く。細い木材の小割が何本必要か、それをどのように加工する必要があるか。これを描いておかないと、効率よい仕事ができない。通勤途中に手帳に描いておいたものを思い出しながら、改めて一から設計図を描く。設計図と言っても直線ばかりの簡単なものだ。間口は60センチ、奥行き45センチ、高さ50センチだ。A2判の画用紙で背景画を描き、それを吊り込むことのできる大きさである。
 外に置いてある12尺ある小割を2本取ってくる。そして60センチ×2本、50センチ×4本、45センチ×4本を切り分ける。その後鉋を掛けるが、余り真剣にかけない。掛けられない理由は、小割の一部が節目のために撓んでいることである。材木は長時間寝かしておくと、本来生えていた時の癖が出てくる。だから購入した時にはどの材木も真直ぐだったのに、随分曲がっている木材もあるのだ。
 DSCN3753.JPG組み立てる為に、小割同士が交差する部分を削る。蝶ナットを買ってきて、分解ができるようにするのが最初の案だった。しかし、電気ドリルがないし、蝶ナットで固定して分解する必要がどの程度あるかを考えてみて、結局はそのまま釘を打ちつけて固定してしまうことにする。
 ということで、舞台枠が一応完成したので、それを使って紙人形や大道具の吊り込みをしてみる。それらを撮ったのが今日の写真である。描いた絵を一番後ろのホリゾント幕の場所に立て懸けてみる。その前にボサ(草叢)や紙人形を置いてみる。
 実際にこうやっておいてみることで、映像にする場合にはどのようになるかが分かる。何事も実際にやってみることが大切である。頭の中で創造していることとは大分異なっている。実際にやってみると想像していなかったことも起こりうるのだが、それは新たな刺激となって、別の発想に到達することもできる。
 ”Ah, vous voilà, Elizabeth”では、色々な小道具が必要になる。現実の画材店にはそのようなものは置いてないだろうし、実際そのようなものは必要ではないが、あった方が魅力的になるだろうと思われるのだ。そういう細々した小道具が沢山必要なのだ。今回、それをあれこれ作ってみることで、別の映像作品を作る際にもその経験が間違いなく活かされるだろう。

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エリザベのための習作 [絵画]

Elizabeth 2017-11 ~20171203.JPG 『そこを行くのは、エリザベ!?』の為の習作。モロさんのパリ時代の思い出の少女エリザベの顔は、私は全く知らない。モロさんは簡単に描写してくれた。しかし、現実の人ではない誰かをモデルにして絵を描かなければならない。そう思っている時に先月読み終わった『アンネの日記』のアンネ・フランクの写真を見ていたら、あぁ、自分が探していた少女はこんな風なのがいいのだと思った。それで、三枚ほど短時間で絵を描いてみる。既に映像のなかで登場しているのは、三枚目の絵である。今日習作として公開するのは一枚目に描いた絵。暫く放置しておいて、なんだかモナリザみたいな顔になったなと思っていた絵だった。それに彩色し、水性ペンで線も描き足す。

 写真にすると大分色が変わってしまう。背景は紫色のクーピーペンシルで塗ってあり、その上に水彩の黒を塗った。写真ではクーピーの紫色よりも、水彩の黒がよく捉えられている。
 今回、映像作品の準備をしながら、劇団時代の制作の仕事を思い出している。作る対象が好きになれば、一所懸命になれるものだ。劇団時代、人魚姫の顔を作る時、少しでも自分がかわいい、素敵だと思えるものに仕上げようと、何度も線を引きなおし、粘土も何度も削ったり付けたりを繰り返した。離れてみたり、近づいて見たり。ゼペット爺さんの仕事部屋の壁に吊る操り人形のローラを作った時、出来上がってゆくと、その姿が娘のようで、可愛くて胸がときめいた。サルカニ合戦のボス猿を作る時は、人を食ったような憎らしい顔でありながら、写楽の歌舞伎絵のように、眼が見得を切っているように作った。あぁ、あのボス猿の面は、長嶋武彦社長に褒めてもらった、「H君もお面を、大分作ったから、上手くなったなぁ。」と。
 今日は、『そこを行くのは、エリザベ!?』の舞台の大道具、立ち木を厚紙で作った。これはなかなか好くできたと思っているが、カメラで写したらどうなるのだろう。そして、茂みの中に隠れているライオンも、顔だけ作る。ルソーの『夢』のなかのライオンよりも、もっと間抜けな顔をしているかもしれない。
 ※今日の写真の絵は、映像には登場しない。あくまでも習作なので。

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