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第18回 風景を描くペン画展-コートギャラリー国立 10/24-10/29 [youtube]



 今日は、国立のコートギャラリー国立へ、師岡正典さんの主催するペン画・コンマ13の会による『第18回風景画を描くペン画展』に行ってくる。
 『ペン画物語』と言う題名で、短編映画を作る予定だったが、それを中断し、別の方向で映像作品にするという計画変更を説明することも目的だった。別の作品用にいくつかの短いシナリオを書いたりしているうちに、『ペン画物語』を好い作品として仕上げることが現状では難しいと感じるようになってしまったのだった。方針変更は問題ないと言ってもらえたので一安心。
 さて、今回の師岡さんの作品について、強く感じたことがある。『深まる秋のため息』と言う作品は、第二会場の入口に設置されている。ビデオカメラで接近してみて分かるのだが、接近することによって描かれた奥多摩の小径に自分自身も入っていってしまうように、その空間を歩いているように感じられたのである。空気を描くことは難しい。それがペンだけで表現されている。懐かしい風景、なんとしてもとっておかなければならない風景、それが空気も時間も一緒に描かれているのである。静止した絵であるのに、対象の変化、時間の経過、光の変化なども感じられた。

 会場には、いつものように、ペン画教室の受講者の方々の作品が多数展示されている。10年以上描いている方もいて、着実に腕を上げていて、見ごたえがある。水彩をほどこした作品もある。

 ペン画、風景画にご興味のある方にお薦めです。

 場所:コートギャラリー国立 
     東京都国立市中1-8-32
     JR中央線国立駅より徒歩2分
 開催期間:10/24~10/29
        11:00am~18:00pm開催中。
        ※10/29のみ17:00pmまで

 どのような傾向の作品かは、モロペンアートのブログをご参照下さい。
 moro_penart@yahoo.co.jp
https://ameblo.jp/comma13/

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mimimomo

おはようございます^^
凄い絵ですね~ペン一本でこれだけ描き出せるなんて、神業ですね^^
by mimimomo (2019-10-27 06:27) 

Enrique

師岡正典さんの記事は何度か拝見していますが,その密度がすごいです。寄って見ると吸い込まれてしまうかのようだというのが画像を通しても伝わって来ます。遠目には,やわらかな晩秋の日差しの雑木林の風景,寄ってみるとどんどん細部の息遣いが見えてくるという,まるでフラクタル図形のような,否,自然や人間を記述する一手段がフラクタルだというだけで,絵そのものの中に自然や人間があるのということでしょうか。
by Enrique (2019-10-27 11:24) 

sig

本当にすばらしい描写ですね。小道に写る小枝の影など、実にリアルで写真のようです。
この穏やかな情景によく合った曲ですね。
by sig (2019-10-28 23:38) 

momotaro

素晴らしいですねぇ、驚きました。
ビデオ作品を添えてのレポート、ありがとうございました。
by momotaro (2019-11-04 04:58) 

アヨアン・イゴカー

@ミック様、鉄腕原子様、mimimomo様、yam様、ぜふ様、めもてる様Enrique様、かずのこ様、扶侶夢様、carotte様、ChinchikoPapa様、Mitch様、トックリヤシ様、tarou様、kohtyan様、森田恵子様、kazg様、dumbo様、ネオ・アッキー様、カメラde防犯様、lamer様、えれあ様、momotaro様、せとっこ様
皆様nice有難うございます。
by アヨアン・イゴカー (2019-11-05 11:12) 

アヨアン・イゴカー

mimimomo様
コメント有難うございます。
正確に言うと、ペン一本と消しゴムになりますが、こういう職人的な仕事というのは興味深いですね。写真のように描く人は何人もいますが、写真の模写であればあまり魅力を感じられません。
師岡さんの線には一定のリズムがあって、その集合がこの絵となるのです。面白いです。

Enrique様
有難うございます。
師岡さんの絵はフラクタルとは異なるようですが、それでも定型化された線の描き出すリズムが、独特の空間を作り出しているように思います。
どこまで接写に耐えるかを確認してみましたが、そこそこの距離まで近づくことができました。ファン・エイク兄弟のような精密な描き込みではありません。

sig様
コメント有難うございます。
確かに、一見写真のようですが、写真のように正確な位置関係や濃淡は維持されていません。そのため、空気感、情緒などが明確な個性を持って表現されているように思いました。
ペン画に限らず、いろいろな絵画作品はそれぞれ個性はあるのですが、その個性が一般的、普遍的すぎるように感じられるものが多いです。

音楽は短編映画『ペン画物語』の主題曲として作ったものです。残念ながらこの映画制作は中断しています。

momotaro様
有難うございます。
今回の師岡さん作品は、私のお気に入りの一つです^。^
カルチャーセンターの講座受講者の皆さんの作品も紹介できればよいのですが、撮影許可を事前に取っていないため、師岡さんの2作品のみビデオに撮りました。


by アヨアン・イゴカー (2019-11-05 11:30) 

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