SSブログ

劇団木馬座 『スサノオのぼうけん』 [劇団木馬座の思い出]


長いこと気になっていた、『スサノオのぼうけん』の主題歌。残念ながら正確に覚えていないので、本当に記憶だけが頼りで再現、しかも編曲しているので、原曲を知っている人々、レコードを持っている人がいれば顔を顰めるかもしれない。御寛恕のほど。
 私は、この年は『はくちょうのみずうみ』班で、八王子市民会館だったかで公演した後は、関西公演となり、『スサノオのぼうけん』は江東公会堂での舞台稽古に本の少し立ち会っただけ。駒宮録郎の美術が美しかったのを覚えている。同期に入社したO氏が一枚描いたヤマタノオロチの場面のバックドロップも素晴らしかった。
 映像の中にある彫刻のようなタッチで描かれた挿絵は、Hさんの作品。彼は木馬座を退職後、劇団四季の大道具方として働いていたが、横須賀の方でバイクを運転中、逆走してきた米軍兵の車に衝突して若くして亡くなってしまった。葬儀には浅利慶太氏も来ていた。
 あまりの不評で、上演回数が殆どないまま、お蔵入りになった作品であったが、演出家、脚本家、美術家、音楽家いずれも著名人を擁していた。
 村人たちが最後に歌う歌は、断片的にしか思い出せないのは、上演に携わっておらず、曲に接する機会が殆どなかったためであり、綺麗な合唱曲だったので非常に残念である。
nice!(31)  コメント(6) 
共通テーマ:アート

nice! 31

コメント 6

sig

日本の神話は戦後長いことタブー視されていましたね。古事記はほんとにドラマチックでおもしろい話が多く、特にスサノオは大スターなのに、その当時は木馬座のステージも見ないで、神話というだけで敬遠されていた時代だったのではないでしょうか。
by sig (2018-08-22 17:38) 

lamer

日本の神話は凄く魅力的だと思います。
想像力に満ちていて魅力的です。
by lamer (2018-08-22 21:52) 

samohan

たいへんご無沙汰しております。
「スサノオのぼうけん」の歌、見事に再現されておられると思います。「どんどこどんどん ずんずんずん…」の歌詞を思わず口ずさんでしまいます。

この歌詞も脚本の若林一郎先生ですね。日本神話を子ども向けに書き下ろす作業は大変だったと思われます。
あの舞台ではアマテラスの岩戸を開く場面も丁寧に書かれていたと思います。

若林先生の作詞といえば、TVアニメ「ヤッターマン」のテーマソングが有名ですかね。今の小学生にも歌える子がいます。

若林先生はまだご健在です。
一昨年自宅でお会いした際、この台本をお見せしましたが、「残念だが、全く記憶にない」と苦笑されておられました。確か先生は昭和6年生まれだったかと。

親父(小森安雄)の名前もエンドロールに入れて頂きありがとうございます。

Hさんは私がまだ小5位の時でしたが、萩原聖人さんのお母さんが新宿でやっていた「おしくらまんじゅう」という小さな店で、親父とたまたま相席し談笑されていた記憶があります。
とても優しそうなお人柄が印象に残っています。

最後にこの場で恐縮ですが、アヨアン様の新しい出発を心より応援致します。
by samohan (2018-08-25 07:21) 

Enrique

再現・編曲おつかれさまです。
埋もれてしまうよりは,多少曖昧でも記録に残しておくことは大事なことでしょう。どなたかの情報で精度が上がるかもしれませんし。
それにしても,身近な方に米兵から被害にあった方がいらっしゃるのですね。
by Enrique (2018-08-26 14:03) 

アヨアン・イゴカー

はじドラ様、kohtyan様、かずのこ様、Mitch様、ビタースイート様、@ミック様、扶侶夢様、トックリヤシ様、flutist様、はっこう様、鉄腕原子様、soramoyou様、suzuran様、kazg様、majyo様、めもてる様、sig様、carotte様、dumbo様、lamer様、森田恵子様、ネオ・アッキー様、siroyagi2様、さとふみ様、wajifudou0123様、yam様、英ちゃん様、Enrique様、プー太の父様
皆様nice有難うございます。
by アヨアン・イゴカー (2018-08-26 21:25) 

アヨアン・イゴカー

sig様
日本神話が避けられると言う状況はなかったと思います。この作品の前には東映の『わんぱく王子の大蛇退治』(1963年)がありました。
日本神話そのものは非常に面白い物語で、大学時代に『古事記』を買って神話の部分(上つ巻)を読みました。天皇の系譜(中つ巻、下つ巻)については、後日読みました。明治時代の画家(青木繁、藤島武二)たちも古代世界への憧れがあり、それを題材にしていたので、私は日本神話にも強く惹かれました。

lamer様
そうですね。『古事記』は古代の日本人の考え方が分かり、興味の尽きない物語だと思ています。

samohan様
ご無沙汰しております。
木馬座ネタも、だんだんなくなってきてしまいました。自分の記憶を頼りに絵を書いたり、音楽を書く・・・

若林先生、ご健在だったのですね。残念ながらお会いしたことはありませんが、嬉しいです。
たった6年間でしたが、記憶の糸を辿ることの出来るものがあれば、より細かく書くことができるのにと思っています。

Enrique様
私の場合、編曲すると原曲の印象が大いに変わってしまうことがあるので、それが申し訳ないと思っています。原曲に忠実に再現することは自分には向いていないので、難しいです。
Hさんの死亡記事は朝日新聞にも出ていたと思いますが、どのように解決したのかは聞いていません。地位協定もあり、まともな対応をしてもらったのかどうか・・
by アヨアン・イゴカー (2018-08-26 21:47) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。