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東海道五十三次絵 庄野 歌川広重風 [youtube]

DSCN3794.JPG 左の絵は、短編映像作品『エリザベ(仮題)』の後半に使用する積りで描いた歌川(安藤)広重風の絵。風と言っているが、不正確な模写である。B3判の画用紙に水彩絵具で描いたものである。昨日、大晦日の夜に完成させる。
 音楽の方は練習Exerciseシリーズ(むしろ組曲というべきか)の第4曲の三分の一ほど。広重の雨の描写が大胆で好きなので、この絵になった。『エリザベ』では写楽の歌舞伎絵も出てくると思う。勿論、描き直すので写楽風の絵となる。
 『エリザベ』とは関係なく、どんな画像になるか、音楽を付けるとどのようになるか確かめる為に、youtubeにしてみる。
 『ジブリの哲学』(岩波書店)の中で、鈴木敏夫氏が加藤周一から江戸屋敷には設計図がないが西洋建築では全体像から入ってゆく、という説明をされたことがあるそうである。とても納得できる視点だと思う。私は中学生の頃、恰好の良い鶏小屋を作りたいと思い、材料を買ってきて庭の一角に作り始めた。それは北海道の我が家にあった鶏小屋とほぼ同じ作り方。屋根の下には柱が立っていて、高床式の寝床があり、下の部分は土間でそのまま地面になっているので蚯蚓や昆虫がいればつついて食べることができる。土間が狭いと思えば、金網を買ってきて増築。二回くらいしたような記憶がある。これは、実に日本人的な作り方だった。この考え方は、木を見て森を見ずという偏狭さでもある。
 パソコンソフトでACCESSを使う時には、慎重に完成予定図を考えなければならない。後であれが欲しい、是が欲しいといっても追加はできない。一方EXCELであれば、どんどん追加してゆくことができそうな気がする。両方一長一短がありそうだと思う。どちらかが絶対ではない。油絵では何度でも上塗りができるのに、水墨画は一回勝負である。
 自分の創作方法はどちらかと言うと、やはり日本的であると思う。と言いつつ、構想を練っている時には、漠然とはしているが完成予定図があることはある。それに近づかないと、何度でも作りなおすことになる。




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majyo

あけましておめでとうございます。
記憶は定かではありませんが、広重風ですね
北海道の話で書かれたご本の事思い出しました。
本年もよろしくお願いいたします。
by majyo (2018-01-01 19:36) 

Kanna

アヨアンさんあけましておめでとうございます^^
今年もよろしくお願いいたします^^
エリザべのお話には日本的な絵も出て来るのですね!^^
アヨアンさんの描かれた歌川広重風の絵、凄くお上手でびっくりしました(笑)
私は広重の絵よりもアヨアンさんの模写の方が柔らかさや温かみがあって好きです^^
そして今年もエリザべの制作過程、楽しみにしております(*^^*)
by Kanna (2018-01-02 10:57) 

雉虎堂

広重の描く人物はみんなうつむいていて
でも一生懸命ですよね。
北斎には驚嘆を、広重には共感を感じます。

by 雉虎堂 (2018-01-02 18:55) 

アヨアン・イゴカー

はじトラ様、@ミック様、majyo様、トックリヤシ様、めもてる様、鉄腕原子様、ChinchikoPapa様、ビタースイート様、mimimomo様、kohtyan様、carotte様、えれあ様、かずのこ様、Mitch様、雉虎堂様、sig様
皆様nice有難うございます。
by アヨアン・イゴカー (2018-01-02 23:57) 

アヨアン・イゴカー

majyo様
あけましておめでとうございます。
世界も日本も、昨年から引き続き、今年も油断のできない年になります。
この絵は広重の東海道五十三次庄野をそのまま模写風に描いています。
人や家樹木などの位置関係が微妙に間違っています。また、色彩も忠実には再現していません。
本年もよろしくお願いします。

Kanna様
浮世絵と言うと、私はやはり広重と北斎が好きです。江戸時代の絵といえば、与謝蕪村と池大雅なども好きです。あんな風な絵を書いて仙人の様な生活するのも憧れます。

『エリザベ』の準備としてあれこれやっていますが、『エリザベ』は後回しになるかもしれません。そのような気がしてきました。

雉虎堂様
北斎には驚嘆、広重には共感・・・なるほど。大胆な構図という点では、北斎は抜群で学ぶ所が多いと思います。同様に、広重も、どの絵も素晴らしい構図で描いています。彼らの絵は、絵が大見得を切っているようにも見えます。兎に角、何を描くにも線一本で決めてしまう、その技術力が素晴らしいですね。
by アヨアン・イゴカー (2018-01-03 00:12) 

Enrique

あけましておめでとうございます。
以前もあったと思いますが,画材のせいでしょうか。アヨアンさんの絵と日本画との相性は非常に良い様な気がします。全く広重の色彩です。
by Enrique (2018-01-04 10:50) 

アヨアン・イゴカー

Enrique様
日本画との相性が好いと言うのは、やはり日本人としては嬉しくも感じます。やはり日本人なのだと。
結局の所、外国人が外国人に興味を持つのは、自分にはない外国らしさだろうと思っています。独自の文化の大切さを感じます。
有難うございます。
by アヨアン・イゴカー (2018-01-04 17:53) 

momotaro

あれー、今年初!
本年もどうぞよろしく!
五十三次の絵、素晴らしいですねぇ!
by momotaro (2018-01-12 17:50) 

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