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『「20世紀・映画の時代」95分』を見に行く [日記・雑感]

 SSCN2301.JPG今日はブログ「時計仕掛けの昭和館」を書かれているsig様が纏められた標記の映像を、江東区古石場にある古石場文化センターへ見に行く。(6/6にsig様がブログで紹介されたので、直ぐに予定いれておいたのである。)門前仲町から徒歩10分と言うことだったが、案の定途中で道に迷ってしまった。文化センターがHPに載せている地図が、拡大が出来ずよく見えないのが一番の問題なのである。ゼンリンの地図も印刷して持参したが、こちらも分かりやすいようでちっとも分からない。迷った挙句、やっぱり道を尋ねることになった。公園のベンチで休憩をしている男性に聞くと、私が持っている地図を実際の方向にあわせて、ひっくり返して説明してくれた。この方法はGPS機能つきの地図と一緒で、東西南北がぐちゃぐちゃになり、頭が混乱する。北極星のように、方向は一つに絞ってくれないといけない。人が折角親切に説明してくれたのに文句を言ってはいけないのだが。それでも、20分以上時間の余裕を見てきたので、問題なく到着。
SSCN2299.JPG 90分に纏められた映画史は既にsig様のブログで拝見した内容を圧縮したものであったが、やはりより大きな画面で見られたのでよかった。『イントレランス』と言う映画も、随分多額の金をかけて装置を作ったものに見え、こういう映画セットを作るもの面白そうだ、と興味が沸く。今ではこのような場面はCGで作り合成をするのだろうが、それではどうもインチキ臭い。上映後の質疑応答で、一人の女性が昔のキングコングの映像を見て、CGなどより迫力がある、と言っていた。確かキングコングの人形をコマ撮りをして作り上げたと聞いたことがあるが、制作者の掛けた時間と物理的な制約が、あの映像の魅力を強めているのではないかとも思った。双葉機によるキングコングの攻撃シーンなど、空中を飛んでいるため、かなり撮影が難しく時間も掛かったのではないかと思う。昔の製作法は原始的であるが故に、迫力もある。
 惜しむらくは、私がもう少し期待していたPhenakistiscopeなどが割愛されていた。また、画像ももう少し鮮明だとよかったが、それは欲張りと言うものである。
 SSCN2297.JPG上映後の質疑応答が終わってから、私はsig様の所へ行き、名刺をお渡しし自己紹介した。こういう方法によって、実際に知り合いになることは、如何にも21世紀風で、楽しい。
 上映は4階の会議室2つを使用していた。1階に下りてくると、古石場文化センター周辺マップという絵地図が置いてあった。古石場は小津安二郎監督の生まれた町だそうで、小津映画に映っている相生橋、永代橋、清洲橋、新田橋の紹介などが書かれている。楽しそうな地図なので、散歩に好い時季に改めて来たいと思う。
 ところで、今日は門前仲町まで地下鉄での往復中に、文字を書いて、それを絵にすると言う遊びをしていた。いぬ、と、ねこ、の絵を掲載しておく。
 sig様、貴重な映像を有難うございました。
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kurakichi

実は私も観にいきました。
アヨアン・イゴカーさんにご挨拶できず残念でした。
by kurakichi (2013-06-17 06:44) 

mimimomo

おはようございます^^
地図も大きさ書き方によって分かりづらいのがありますね。酷い方向音痴ではありませんが、やはり時々地図ではダメで他の方に訊ねることがあります。
映画の仕掛けも昔風の方が迫力があると言うお話、何となく分かるような気がします。
by mimimomo (2013-06-17 08:02) 

青い鳥

文字を書いて、それを絵にすると言う遊び、歌川国芳の版画を思い浮かべました。
by 青い鳥 (2013-06-17 08:52) 

sig

こんにちは。昨日の上映会を早速記事にしていただき恐縮です。場所が分かりにくいところなので、随分ご迷惑をおかけしたようですね。申し訳ありません。kurakichiさんにはご夫妻でお越しいただき、恐縮しております。
Phenakistiscopeについては、もう少し教育的に編集した別の映画史作品がありますので、機会がありましたらぜひご覧いただきたいと思います。
by sig (2013-06-17 13:23) 

Kanna

ネットでお知り合いの方とお会いするのって不思議な気持ちになりますよね、初めてお会いするのにどこか懐かしい気持ちになったり^^
キングコングの映画は私も観た事がありますが、アヨアンさんのおっしゃる通り、当時は技術が今ほど進んでいなかった事もあるのでしょうけれど、コマ撮りの1つ1つの手作業がとても魅力的でした。
CGならではの魅力ももちろんありますが、やはり雑な仕上がりであっても、手作業の温もりを感じられる映像は素敵だなと思います^^
by Kanna (2013-06-18 23:54) 

sig

「キング・コング」のストップモーション・アニメは、知る人ぞ知るレイ・ハリーハウゼンの師、ウイリス・H・オブライエンの手によるもので、1933年の作品です。ヒコーキのアニメに目が行くところは、さすがアヨアン・イゴカーさんだと感心しました。kannaさんにも強い印象を残しているようですね。
昔、このような宙に浮かせるアニメを手伝ったことがありますが、スタジオ内のセットの上部に1cm角ほどの目の金網を張り、てぐすでつったキャラクターを1マスごとに高さを変えて吊り換え、1コマずつ撮影しました。昔はこうしたテクニックは(日本では)門外不出だったようです。
by sig (2013-06-20 15:33) 

youzi

こんばんは^_^文字が絵になっているの、素敵ですね。
by youzi (2013-06-22 22:27) 

アヨアン・イゴカー

えれあ様、くらま様、kinkin様、ビタースイート様、kurakichi様、doudesyo様、carotte様、りんこう様、mimimomo様、青い鳥様、般若坊様、ChinchikoPapa様、sig様、ken様、めもてる様、アリスとテレス様、lamer様、ジル様、glennmie様、Mineosaurus様、シラネアオイ様、siroyagi2様、Rita様、gekkou様、SILENT様、ネオアッキー様、404様、e-g-g様、ミスター仙台様、JR浜松様、yam様、海を渡る様、suzuran6様、takechan様、miffiy様、youzi様、扶侶夢様
皆様nice有難うございます。

by アヨアン・イゴカー (2013-06-22 23:05) 

アヨアン・イゴカー

kurakichi様
おいでだったのですね。ご挨拶できればよかったのですが。

mimimomo様
私はアナログ人間なので、北は北でなければならず、ひっくり返されると頭もひっくり返されたような気持ちになります。宇宙飛行士などは、無重力で方向感覚のないところで生活できるのですから、こんなものはへっちゃらなのでしょうね、きっと。
私はYoutube作品を、実に原始的な手法で作っていますが、妻はそれがいいのだと言ってくれます。

青い鳥様
文字を絵にすると言う表現方法は、かなり古くからある手法ではないかと思います。色々と工夫してみる価値のある、一つの世界だと思います。
因みに、私はレタリングも好きです。

sig様
二度のコメント有難うございます。丁寧なご説明も有難うございます。どのようにして撮影したのか、全くしりませんでした。空中を飛行するもの描写する時、アニメーションではどうするのか、全く考えたことがありませんでした。日本ではこのような技術が門外不出だった、と言うのは大変面白いお話です。
劇団木馬座時代に、勉強のために他の劇団の公演を観にいったことがありますが、その場合芝居の内容よりも仕掛けにどうしても目が釘付けになってしまいます。ディズニーランドが出来て直ぐの頃行きましたが、やはりピーターパン物語の作り物などは、仕掛けや作り方が気になって、自分が制作する場合にはどのようにするか、と言う目で見ていました。

Kanna様
やはり手作りには、曖昧さがあり、その曖昧さが如何にも人間的で、そこに優しさが生まれる、そんなこともあるのではないかと思います。パソコンの描画機能で描くこともできるようですが、どうもまだまだ筆や鉛筆で描くのとは異なるように見えます。抵抗感があるのは、こんな風に文字をPCで打っていますが、画面上では表示されますが、印刷するまでは実体のない架空の文字にすぎません。PCで描いた絵も、どうようのことが言えるからではないか、とも思います。

youzi様
中世の本には、かなり装飾的な文字が出てきますが、私はあれが大好きです。あんな楽しい文字の絵、絵の描かれた文字、どんどん描いて行きたいと思います。


by アヨアン・イゴカー (2013-06-22 23:29) 

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