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絵画2011-8-11 木曜日 [絵画]

 今日は本来は小話を公開する予定でいたのだったが、その仕上がりが気に入らず中止。栗の里の愉快な女房殿は、真剣な面持ちでコント台本を書いている。私がかなり厳しい注文をつけたので、すっかり元気を亡くした。しかし、元気がないからと言って気休めを言ってもよい台本が書ける訳でもない。苦しんだ分だけ好い作品になるのが普通だから、こればかりはどうにも手のつけようがないのである。コントの台本は決して簡単に書けるものではないと私は考えている。尚、11月11日金曜日に中野で行われる『げんこつ母さん』の上映会に先立って行うコントの方は、書き直しをして大分好くなったと思う。
 ところで、土曜日に『栗の里の愉快な女房』の短編を40字×20行の設定に置き換えてみたのだが、3万文字となり、ページ数も59ページになっていた。まだこのソネットブログで発表していない作品も3つほどある。その内の1つは未完成である。意外に長くなっていたので嬉しい。まだまだ女房殿について書くことがある。
 『劇団木馬座の思い出』は印刷してみたが、六万文字あり101ページになった。まだ書き足す予定なので、あと50ページ位は増える可能性もある。
 今日は新百合ヶ丘の山野楽器でBalakirevのピアノ協奏曲他のCDを買ってくる。そのあと楽譜売り場へも行ったが、前回同様、店員と思われる若い男性が余り音量を気にせずにアコースティックギターの試し弾きをしているので、その音に追い出されるようにそそくさと店を後にした。音楽には好き嫌いがあるので、音量には細心の注意を払うのが楽器店の良識ではないかと思う。
 ちなみに、バラキレフのピアノ協奏曲はロマンティックである。出だしは少しだけショパンのようでもある。
 土曜日には土日の計画をいくつか立てたのであるが、いつも通りそれらは殆ど実行に移されることがなかった。楽譜を印刷しておこうとか、書きためた小説を印刷しておこうとかいう計画である。それでも『劇団木馬座の思い出』を印刷したことは意味がある。補遺を書く予定だったのだが、何をどこまで書いたかを確かめる必要があるからである。august 11, 2011.JPG
 今日の絵は今年8月11日の木曜日に描いた絵。原始美術風に描いた作品。クーピーペンシル、水彩絵具の白、黒と赤のボールペン、朱色の鉛筆を使用。この絵で何を表したかったのか。腕と手の赴くままに描いたので、実は、表現したかったものはない。
 随分昔になるが、画家の伯父の家でパプアニューギニアの仮面を見たことがある。伯父が自慢そうに「好いだろう、やらねぇぞ。」と言って見せてくれた。垂涎の仮面だった。あの仮面は細面で、殆ど色が施されていなかった。しかし、何と力強い造形だったことだろう。その記憶が、原始美術への憧れを私にずっと持たせているような気もする。不可解な形状の不思議さ、面白さ、それはいつだって私を魅了して已まない。自分で自分を裏切るような作品を作ることが出来れば、それは好い作品なのである。自分でも感動するような作品、それは誰がなんと言おうが、好い作品である。なかなか自分と言う枠を抜け出せず、自己自身から自由であることは難しい。そう考えると、自分とは何だろう、抜け出そうとしている自己自身とは何なのだろう。自分から抜け出すことで、本当の自分になる、個性を持った自己自身になる、それは言葉上、矛盾する。しかし、もがいてもがいて蛹が蝶になるように、変態をする、それが目指すべき自己自身なのだろう。
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コメント 4

mimimomo

おはようございます^^
奥様もそう言う関係のお仕事をなさっているのですか・・・
確かに気休めを言ってもいい仕事は出来ないですよね。

by mimimomo (2011-10-25 05:16) 

Kanna

奥様、少々落ち込まれていらっしゃるご様子ですが、これをバネに良い台本を仕上げられると良いですね^^
「自分とは何だろう」「自分という枠から抜け出して自由になる」という問題については、私も模索中なのではありますが、なんとなく感じる事があります。
まず自分を知らなければ自分から抜け出す事は無理だろうと…。
絵を描く事もそうだと思うので、自分が表現したいものをとにかく描き続ける事で、そのうち自分でも知らなかった自分や、描く絵に必然的に出会う事が出来るのではないかと思っています^^
アヨアンさんの感じるままに表現された作品、そして新しく生み出された作品、これからも楽しみにしています^^

by Kanna (2011-10-26 12:38) 

アヨアン・イゴカー

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by アヨアン・イゴカー (2011-10-31 08:02) 

アヨアン・イゴカー

mimimomo様
妻はお笑いの学校で発声などの基礎訓練を教えているものですから、それなりにコントについては考えるところがあるようです。

Kanna様
自分は何かと考えることはたまにあります。結局は自分自身から自由ではありません。どの自分、どこまで何をやった自分が本当の自分なのか、これは生涯考え続けなければ、追い求めなければならない自分だと思います。
by アヨアン・イゴカー (2011-10-31 09:07) 

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